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  • 【2005年4月号】人間、疲れたら、フットワークを使うのよ。そうすれば、また必ず元気、出る。

人間、疲れたら、フットワークを使うのよ。
そうすれば、また必ず元気、出る。

エディ・タウンゼント 1914年~1988年

黄金期の影に、伝説のボクシング・トレーナーあり

日本人がスポーツで世界に通用した場合、敬意をもって「○○ニッポン」と呼ばれます。体操ニッポン、卓球ニッポン、水泳ニッポンなどこれまで多くありましたが、ボクシングもそのひとつ。体格的にヘビー級こそいないものの、軽量級に関しては黄金期を築いていました。それを陰で支えていたのが、名トレーナー、エディです。ハワイ生まれの彼は17歳でハワイのアマチュアフェザー級チャンピオンになりますが、脂の乗っている時期に太平洋戦争が勃発。戦後を機に引退し、トレーナーの道を歩み始めます。1962年、力道山に招かれて来日。そして藤猛、海老原博幸、柴田国明、ガッツ石松、友利正、井岡弘樹といった世界チャンプを6人も輩出したのです。

日々の生活や休日に「フットワーク」を取り入れよう

フットワークとはその名のとおり「足を動かす」こと。ボクシングの試合中、疲れた時こそ足を動かせ。そうすれば元気が出て、パンチも繰り出せるようになるよ、とエディは言いました。が、今回の名言はボクシングの極意であるとともに、広く私たちにとっても当てはまると思います。疲れたときには休む。それは間違いではありませんが、たとえば休日などは一日中寝ているより、あれこれ動いたほうが身も心もシャキッとして充実する、ということがよくありますよね。フットワークを使っていると肉体的には疲れるかもしれませんが、その間に「気力」が貯まっていく、ということをエディは言いたかったはずです。では、皆さんにとっての「フットワーク」とは何でしょう?スポーツ、買い物、はたまた頭を使う趣味かもしれません。「気力」を蓄えるため、「フットワーク」をバランスよく日常に取り入れてみましょう 。