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  • 【2004年12月号】ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし誰かと見る夢は現実です。

ひとりで見る夢は夢でしかない。
しかし誰かと見る夢は現実です。

オノ・ヨーコ 1933年~

メッセージを「行為」に込めた芸術家

今でこそ「イチロー」や「マツイ」、「ナカタ」など世界各地で名の通った日本人がいますが、政治関係者を抜きにして一番早く知れ渡った日本人名は「オノ・ヨーコ」だと思います。1960年以降、現代芸術を語る上で欠かせないアーティスト集団「フルクサス」のメンバーとして美術、音楽、映像、パフォーマンスなどさまざまなアート制作に携わってきたオノ・ヨーコ。その作品に感銘を受けた人間のひとりが、皆さんご存知のジョン・レノンです。ジョンと知り合ってからは「バギズム(袋に入るイベント)」や「ベッド・イン(ベッドに入る平和活動)」など、二人の「行為」がそのままメッセージ性を伴ったアートとなり、世界中にインパクトを与えました。ジョンが凶弾に倒れた後も、彼女は隠遁することなくメッセージを発信し続けています。

大切なのは「夢の共有」

米同時多発テロから約2週間後、ヨーコはNYタイムズ紙に「Imagine all the people living life in peace.」とだけ記した無記名の全面広告を打ちました。ご存知「イマジン」の一節です。今回の名言とも、少なからず意味がリンクしていますよね。ヨーコはジョンと一緒に夢を見て、実際に行動して「現実」を共に過ごしました。自分の行いにフラストレーションを貯めていたジョンは、ヨーコと出会い「元気」をもらって、新たな道を拓くことができたともいえそうです。「誰かと見る夢は現実」という言葉は「平和」に対してだけでなく、あらゆるものに通じています。伴侶と築く「家庭」もそうですし、ビジネスにおいても仲間と「夢(ビジョン)を共有」することが、なによりも大切。誰かと一緒に「夢見る」ことは、一人で夢見るより何十倍も「元気」と「勇気」を与えてくれるのです。