養命酒ライフスタイルマガジン

健康の雑学

冷えの雑学

常温で凍死した人と、雪山でも凍えなかった人の真相とは?氷点下のアイスホテルでも凍えないワケって?足の角質ケアが冷えに効く?!今月は冷えにまつわるトリビアをご紹介!

ソックスの重ね履きより温まる角質ケアって?!

冷え症さんは夏でもソックスが欠かせず、冬は特に足元の冷えに悩まされますよね。「MyVoice」が行った約1万1000人の男女を対象にしたインターネット調査によると、冷え症を自覚している人の約6~7割は「指先」「足先」の冷えに悩まされているそう。そんな末端冷え症の人に、耳よりの研究データをご紹介します。

「フットケアラボ」が行った20代後半~40代の女性を対象にした実験調査では、両足を冷水で冷やした後、「ルームソックスを着用」「靴下を2枚重ね」「足裏の角質を取る」という3タイプのケアをしたグループに分け、5分後にそれぞれの素足の抹梢温度を測定したところ、足裏の角質ケアをしたグループが、他の2グループより3~4度も高くなるという意外な結果が出たそうです。理由は、角質は血液の届かない“死んだ細胞”なので、角質が厚くなると、いくら靴下などで外から保温しても温まりにくいというワケ。

足裏のケア方法としては、まず足を丁寧に洗い、目立つ角質を軽く削り、硬くならないようにクリームなどでしっかり保湿。ただし、角質を削りすぎると、皮膚を傷めたり、かえって角質が厚くなったりするので、足裏の角質ケアは週に1回位のペースで軽く行うのがおすすめです。

氷点下のアイスホテルで凍えないワケ

アイスホテル

北欧のオーロラ観光スポットには、建物も客室もレストランも家具も照明も器も…何もかもが氷でできているアイスホテルがあります。室温も氷が溶けないように常に約マイナス5度位にキープされているのだとか。ベッドもマットレスやトナカイの皮が敷いてあるとはいえ、その下は本物のヒンヤリ冷たい氷です。
「それじゃまるで冷凍庫で一夜を明かすようなもの。宿泊客はみんな凍え死んでしまうのでは…?!」と、背筋が寒くなりますよね…。

でもご心配なく。宿泊客は朝まで快適に眠ることができます。なぜなら、ベッドには氷点下の寒さに対応した防寒寝袋と毛皮の毛布がしっかり用意されているからです。寝袋の中にすっぽりこもれば、中の温度は30度位になるそう。元サッカー日本代表の中田英寿さんも、寒いのが大の苦手にもかかわらずアイスホテルに宿泊したことがあるとか。冷え症さんにはかなり勇気がいるホテルですが、オーロラ観光の際は、マイナス30度にもなる極寒の戸外で辛抱強く待機しなければならないので、それに比べれば氷のホテルはむしろ極楽かもしれませんね?!

常温で凍死した人、雪山でも凍えなかった人

同じ気温であっても、寒々しい中にいると想像する場合と、ぽかぽかした陽だまりの中にいると想像する場合では、実際の体感温度も違ってくるといわれています。それを証明する2つの際立った実例をご紹介しましょう。

1つは旧ソ連であった怪死事件です。ある作業員の男性が冷凍庫内に閉じ込められてしまい、翌朝、庫内で変死しているのを発見されました。検死の結果、死因は凍死と判明。ところが、その男性が閉じ込められた冷凍庫は電気系統が壊れており、庫内は摂氏12度程度だったそうです。でも、その事実を知らなかった男性は、「このままでは凍え死んでしまう」と床に書き遺し、山の遭難者のように一夜で低体温症に陥って亡くなってしまったのです。

2つ目はまったく逆の例です。ハリウッド女優のシャーリー・マクレーンがヒマラヤで遭難しかけた際、太陽光のエネルギーを体内にとり込む瞑想をひと晩中行い、「今、私は太陽の光に満たされてとても温かい!」と思い続けたそうです。そのおかげで、極寒の中でも低体温にならず、九死に一生を得たといいます。まさに「信じる者は救われる」ですね!
これにならえば、冬だからと寒々しいイメージばかり思い描かず、心に温かな太陽のイメージを抱くことで、冷えを内面から撃退することができるかもしれませんね。