養命酒ライフスタイルマガジン

健康の雑学

世界の民間療法~日本はタマゴ酒、世界は?

流行ってほしくないもの、その第一位はなんといっても「風邪」でしょう。皆さんは大丈夫ですか?今年の風邪はタチが悪いと聞きますので、充分ご注意ください。
さて、現代は「風邪に効く」といわれるさまざまなお薬が登場していますが、昔はいわゆる「民間療法」が多く用いられていました。日本でいうと「タマゴ酒」や「しょうが湯」などが有名ですよね。
そこで今回は、風邪に効くといわれている世界の民間療法を調べてみました。

こうした民間療法は、ときに「おばあちゃんの知恵袋」などといいますが、「世界中のおばあちゃんの知恵袋」をちょっと覗いてみましょう。

「ワインにタマゴ」「コニャックにミルク」!?

日本の「タマゴ酒」の場合、タマゴの卵白に含まれる「リゾチウム」という酵素がウィルス退治に一役買っています。そして「お酒」の効果も見逃せません。糖分やアミノ酸を含み、体を温めてくれる効果があります。こうしたお酒のパワーを利用した民間療法、世界にはたくさんあるんです。


まず「ホットワイン」。イタリアやフランス、ドイツ等の民間療法です。ワインを温めてコショウを入れたり、赤ワインに砂糖を入れてタマゴをとく「欧州風タマゴ酒」なども用いられてきました。また、「ビール」を使った民間療法もあるんです。北欧ではハチミツを入れたり、ドイツでは温めたりして飲みます。


他にも「コニャックのミルク割り(イタリア)」や「コショウ入りウォッカ(ロシア)」、「唐辛子入り焼酎(韓国)」など様々です。旨いかどうかはさておき、想像しただけでカラダが熱くなってきました!ちなみにコニャックなどの蒸留酒にミルクを入れるのは日本人にとって意外ですが、世界ではわりとポピュラーで、バーボンのミルク割り「ウィスキーミルクパンチ」などのカクテルも愛飲されています。


次に「ノン・アルコール」の民間療法をみてみましょう。よく用いられるのは「お茶」。最近では「うがい」に用いたりする風潮が日本でも広まってきましたね。インドなどではしょうがを入れた「紅茶」、南米ではバラの実で作る「ローズヒップティー」、ロシアなどでは「菩提樹ティー」など、土地土地のお茶を上手に利用しているようです。
意外なところでは、「コーラ」。東南アジアや中南米で非常にポピュラーな民間療法です。そのまま飲むのではなく、温めてしょうがやレモンを加えるケースが多いですね。


このほかにも実にさまざまな民間療法が世界中にあります。まさに「風邪あるところに民間療法あり」。そうなると、民間療法がないのは北極や南極だけ、ということになるでしょうか。


北極や南極では、風邪を引きません。あまりの寒さに風邪の菌が生存できないからです。