健康レシピ
薬膳冷や汁
食材の持ち味でクールダウン
暑い夏はどうしても食欲が落ちがちですが、そんなときにおすすめなのが、日本の郷土食「冷や汁」です。冷や汁といっても、薬膳では料理を冷蔵庫などで冷やすのではなく、食材の性質を活かして適度にクールダウンするという考え方なので、常温でいただくのがポイントです。きゅうりはのどの渇きを癒してむくみを解消し、豆腐は体に溜まった余分な熱をとってくれます。また、アジは冷房で冷えがちなお腹を温め、食欲を増進させます。米は元気の「気」を補ってくれる食材です。「夏場は食欲が落ちてお米が食べられない…」という人も、これなら楽にいただけます。
材料(2人分)
炊いた米 | お茶碗に軽く2杯分 |
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かつおだし | 2カップ |
アジの干物 | 1枚 |
きゅうり | 1本 |
豆腐 | 1/2丁 |
青じそ | 4枚 |
白ごま | 大さじ3 |
赤みそ | 大さじ1と 1/2 |
しょうゆ | 大さじ1 |
塩 | 少々 |
作り方
1. かつおだしを取り、熱いうちに赤みそを溶かしたら、常温になるまで冷ます。
2. アジの干物はグリルで焼き色をつけたら取り出し、皮と骨を取り除いて身をほぐす。
3. 白ごまはフライパンで乾煎りし、こうばしい香りがしてきたら、すり鉢でする。
4. きゅうりは3㎜幅の輪切りにし、塩少々(分量外)をまぶし、軽くもんだら5分ほどおいて余分な水気を切る。
5. 1)に2)3)4)としょうゆを入れる。そこに水気を切った豆腐をスプーンですくい入れ、軽く混ぜる。
6. 器にごはんを盛り、5)をかけて、千切りにした青じそをのせれば完成。
鳥海 明子(とりのうみあきこ)先生
国際薬膳師・調理師。日々の暮らしのなかで実践できる養生の場として「鳥の巣」を主宰。身近な食材を使ったカジュアルな薬膳を雑誌やウェブなどで提案している。著書『ひとりごはんの薬膳レシピ』(誠文堂新光社)に続き、2013年3月末にマイナビより『心とからだを元気にする養生の知恵 女性力を高める薬膳ごはん』鳥海明子著・邱紅梅(中医学監修)を上梓。
