健康レシピ
身体を温めるスウェーデンの家庭料理「ヤンソンさんの誘惑」
材料(4人分)
じゃがいも (中ぐらいのもの) |
4個 |
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たまねぎ | 1個 |
アンチョビー | 漬け汁込み50g |
生クリーム | 200cc |
バター | 少々 |
こしょう | 少々 |
作り方
1. じゃがいもは、5ミリ~7ミリの太さの拍子切りにし、水に5分ほどさらしてから水気を切っておく。
2. たまねぎは薄くスライスし、アンチョビーは小さく手でちぎっておく。
3. グラタン皿などの耐熱容器に薄くバターを塗る。
4. じゃがいもとたまねぎの半量を敷き上からアンチョビーの半量を散らす。
5. もう一度同じようにじゃがいもとたまねぎ、アンチョビーを重ねる。
6. こしょうをふり、生クリームをかける。
7. 200度のオーブンで45分焼く。
北欧の家庭料理は、シンプルでおいしい
海岸線を持つ北欧の各国は、魚を使った料理がたくさんあります。現地では「スモーガスボード」といい、好きな料理を好きなだけとって食べるヴァイキング料理が有名です。ニシンの酢漬けやサーモンの燻製、ムール貝などがズラリと並ぶ様子は圧巻。家庭料理も同じで、近海で獲れた魚介類を使い、塩や酢に漬け込んだり、焼いたり蒸したり…シンプルな調理法は、なんとなく日本の魚料理を彷彿とさせるもの。もちろん、日本人の味覚にもよく合います。また、乳製品やじゃがいももよく使う材料。とくにじゃがいもは主食なので、ゆでたり、マッシュポテトにしたりと、毎日のように食卓に並んでいます。
食材のお話: たまねぎ
身体を温め、血液をサラサラに
肺をうるおすといわれているたまねぎ。季節の変わり目で風邪を引きやすいこの時期に、積極的に食べておきたい野菜のひとつです。漢方では「温」に分類されるので、身体を温める作用もあります。独特の香りの元であり、切ったときに涙を誘う成分「硫化アリル」は、血液をサラサラにすることでも知られ、血栓予防にも期待されています。また、糖質を多く含んでいるため、熱を加えると甘みが出ます。疲労回復の栄養素、ビタミンBの吸収をよくするため、ビタミンBを多く含む肉や魚と一緒に食べるのがおすすめです。
料理のお話: アンチョビーの風味が効いたじゃがいも料理
ベジタリアンのヤンソンさんという人が、思わず食べたい誘惑にかられたと伝わっている、スウェーデンの家庭料理。アンチョビーは、イワシを塩漬けにしてオイルに漬け込んだもの。塩気と独特の風味があり、イタリア料理にもよく使われる食材です。じゃがいもとたまねぎに、このアンチョビーの風味を加えて、生クリームをかけて焼きます。手が込んだように見えますが、材料を切って耐熱容器に入れて、あとはオーブンにお任せしていればOK。パン粉やバターをかけて焼き上げるパターンが多いですが、今回はよりシンプルに、その分、カロリーもやや抑え目に仕上がります。ちょっと冷え込んだときに、グツグツ、熱々のできあがりを召し上がってください。