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  • 【2006年11月号】枇杷葉雪梨銀耳(ぺいぱーいっぷしゅっれいんがんいー)

梨のデザートで風邪を予防する!:「枇杷葉雪梨銀耳(ぺいぱーいっぷしゅっれいんがんいー)」

材料

1個
白キクラゲ 6g
クコの実 4g
ハチミツ 大さじ5
枇杷の葉
(カットしてある葉の場合は約2g)
2枚
500cc

作り方

. 梨は皮をむいて8分の1の大きさに切り、芯をとる。

. 白キクラゲはたっぷりの湯に浸けて戻し、石づきをとって食べやすい大きさに切る。

. クコの実は少量の湯に浸けて戻し、水気を切ったあとハチミツ大さじ1をかけておく。

. 枇杷の葉は5ミリ幅に切る。

. 1と2を鍋に入れ、水を加えて火にかける。沸騰したら弱火で40分間煮込む。

. 梨がやわらかくなったら4とハチミツの残りを入れ、火を止めて盛り付け3を飾る。

秋に気をつけたい漢方のキーワードは「燥」です。「燥」は乾燥のことで、「湿」や「風」などとともに漢方ではこれらを「邪」といってカラダのバランスをくずす原因と考えます。

なかでも「燥」に弱い臓器は肺。もともと、ほんのりと湿り気がある状態が健康と考えられ、肺が乾燥すると免疫力が弱まり風邪にかかりやすくなります。さらに肺は同じ経絡でつながる大腸や、皮膚と密接な関係があります。

乾燥によって肺の機能が落ちると、便秘を起こしたり、また皮膚も乾燥すると考えるのです。肺の気は呼吸で養うといわれ、普段から呼吸をしっかりと深くすることが大切です。肺を乾燥から守り健康に保って、風邪を引きにくい体をめざしましょう。

今月の食材:雪梨(しゅっれい)「梨」

梨は乾きを潤すだけでなく、体の熱をとり、喉の痛み、乾燥による咳、便秘などに効果があるといわれます。
また氷砂糖や蜂蜜を加えて煮込むと、喉の渇きをいやし、肺に熱が溜まっておきる咳に効くと考えられ、香港ではデザートやスープの材料として一般的に使われます。

繊維質を豊富に含むため整腸作用があり、肌の荒れやくすみの改善にもよく、美肌にも最適な食材。鍋で煮込むだけなので調理も簡単です。火を通すとまろやかな甘みで、生のみずみずしいさわやかさとはまた違ったおいしさを味わえます。

枇杷の葉入り梨と白キクラゲのコンポート

梨と白キクラゲを煮込み枇杷の葉とハチミツを加えた、カラダにやさしいデザートです。
梨には体の熱を取る効果があるので、冷やしすぎないよう温かいままスープのようにいただきます。やわらかく煮込んだ梨と、白キクラゲのぷりっとした食感が楽しく、枇杷の葉のほんのりした香ばしさがハチミツの甘みをやわらげてくれて意外なおいしさに。

また梨のうまみを含んだまろやかなスープは、喉の渇きをやさしく抑えてくれます。クコの実は一緒に煮込むと全体の色がほんのり赤くなるので、盛り付け後に飾った方が見栄えがよく仕上がります。
色があまり気にならなければ、梨やキクラゲと一緒に最初から煮込んでも構いません。