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“週末プチ断食”に挑戦!!

今月のテーマは「断食(ファスティング)」。内臓を休ませ、身体の大掃除をしてくれる“週末プチ断食”に、編集部員がトライしてみました!

【体験レポート】いざ、伊豆高原の断食宿泊施設へ!

「断食」というと、宗教的な行事を思い浮かべる人もいると思います。しかし近年は、健康のための「断食(ファスティング)」が注目を集め、体内の老廃物を排出するデトックスの効果などを求めて断食にトライする方も増えつつあります。断食って、お腹が空いて苦しくないの?断食中は何も口にしてはいけないの?実際にどんな効果が体感できるの?などなど疑問は尽きません。

そこで今回は、実際に編集部員が「断食」を体験してみました!

幼い頃から現在に至るまで、お腹も減ってないのに冷蔵庫を開けるクセが抜けない編集部員のEです。今回、断食の企画が持ち上がった際、一番効果が現れそうということで私が断食に挑戦することになりました。

今回、断食の指導をお願いしたのは、伊豆高原にある滞在型断食施設「やすらぎの里」。代表の大沢さんは断食指南歴15年のエキスパートです。同施設には一週間コースや宿泊日数を選べるフリープランコースなどもありますが、今回私が挑戦したのは最も手軽な「プチ断食」コース。土日を利用した1泊2日のコースです。

腹が減っては戦はできぬということで、出発前の金曜日にたくさん食いだめしておこうと思っていましたが、どうやらプチ断食コースの準備は金曜の夕飯から始まるようです。前日の夜は軽めの食事を、ということで、ご飯、納豆、漬物、味噌汁という朝食風な夕食にしてみました。

が、夜11時近くなると、無意識に冷蔵庫を開けている自分が・・・。早すぎる挫折の恐怖にさいなまれながら就寝。早くも警告音のように腹が鳴っております!

そして翌朝、プチ断食当日。プチ断食は、朝食と昼食を抜き、夕食には「回復食」を食べます。ただし、ご飯を抜いている時も水とお茶はOK。お茶をがぶ飲みしつつ、いざ伊豆高原へ。天気は快晴。電車の車窓から見える海はキラキラと輝き、山々はところどころ紅葉しています。最高の気分ではありますが、ひとつだけリクエストさせてもらえるなら、頼むから駅弁を売りに来ないでいただきたい(汗)。駅弁売りの車内販売員さんが来るたびに、「断食が明けたらラーメンにしようか焼肉にしようか・・・」とブツブツつぶやいてしまうほど、空腹が気になってしまいます。

週末プチ断食には“出かけてしまう”ことも得策!!

そんなこんなで伊豆高原駅に到着。時間は正午。リゾート地ということもあり、つかの間、空腹を忘れます。そしていよいよ「やすらぎの里」に到着。断食施設ということで少々緊張していましたが、清潔感があり、快適に過ごせそうです。

昨晩からの「食べちゃダメだけど水とお茶はOK」というルールは継続中。そこでお部屋には、エビスグサを原料とするハブ茶がポットに入っています。無くなったら、大広間から継ぎ足せるようになっていて、さらに館内の至る所に「温泉水」と「アルカリイオン水」がセッティングされていました。ちなみに私の「プチ断食コース」は適用外ですが、1日以上断食する方には生姜湯が渡されます。低血糖による貧血症状などを予防するためです。

代表の大沢さんとご対面し、まずは面談。身体や心のことで悩んでいる点(私は「太り気味」「集中力が続かない」などと回答)を話し、体重や体脂肪を測定。さらに、手首と足首の周りにある、内臓の働きを示す経穴(ツボ)に弱い電流を流して、自律神経と内臓の状態を調べる”良導絡検査”を行ったところ・・・

  • 身体年齢は47歳(私は現在38歳…)
  • 自律神経が乱れている
  • 胃、膀胱、腎臓、大腸が機能低下気味

という見事にダメな結果が出ました。この診断を元に、さまざまな施術が行われます。まずはカッピング(吸い玉療法。背中などにコップ状のガラス容器をいくつも装着し、容器内部を真空状態にして吸引する療法です)。血中の老廃物を取り除き、血液の浄化と血液循環の改善を促します。これはクセになりそう。次はマッサージ。血行改善効果だけでなく、断食中に代謝が低下するのを防ぐ効果があるそうです。

施術後は午後5時まで自由時間。断食中は、代謝を上げるためにも、適度な運動は良いとのこと。周囲の散歩に出かけると、歩いて5分ほどで海へ出ました。まさに爽快のひとこと!そしてもうひとつ楽しみにしていたのが温泉。長湯は貧血症状を引き起こす可能性もあるため、入浴は短時間にとどめることが大切となります。
ともあれ散歩や温泉など、日常とかけ離れた空間に身を置くと、空腹を感じにくいと思いました。プチ断食を敢行するなら、自宅で悶々としているよりも、思いきってお出かけするのが得策といえそうです。

午後5時からは、ヨガの時間。身体が猛烈にカタい自分としては、若干の気恥ずかしさがありますが「無理せずに、身体を伸ばして自分が気持ちよくなることを目的にしてやってみてください」と大沢さんの言葉に安堵。肩こりを改善する方法や、安眠をもたらす方法などを実践しました。

断食成功のカギを握る「回復食」。そして味覚が敏感に!!

そして気がつけば午後6時、24時間ぶりの食事の時間!私に出されたのは「回復食」です。大沢さんいわく「断食明けに、断食した日数と同じ期間をかけて段階的に増えていく“回復食”を摂らないと、断食の効果が薄れるばかりか、消化器官に負担がかかり、体重もリバウンドしてしまうことになります」とのこと。同施設の1週間コースの人は、3日断食して、3日は回復食を摂る、というわけです。ちなみに同施設では「一切食べない」昔ながらの断食ではなく、1日以上断食する方は酵素ジュースや野菜ジュース、スープなどを摂るスタイルを導入しています。
さて、気になる私の回復食は、以下のとおり。

  • 五分がゆ 180g(下一番左)
  • 炊いたジャガイモ(上中央)
  • 車麩と豆腐の煮もの(下一番右)
  • 梅干し(下中央)
  • お好みでごま塩(上左)

体にしみわたっていくようでした。大広間には他のお客さんもいて、2日断食した方などは「デザートがついてきた!」「美味しい!」と歓喜の声を上げていました。

ただ、「お腹が空いたときのご飯は美味しく感じる」という経験は誰しもありますよね。もちろんそれもありますが、断食の効果はそれだけではありませんでした。自分でもびっくりしたのは「味覚がリセットされて、鋭敏になる」ことが鮮やかに実感できたこと。最も顕著だったのは、車麩と豆腐の煮ものです。濃いめの味付けを好む私なので、いつもだったら物足りなかったと思いますが、今まで食べたのことのないほど、かつお節のダシの味を舌で感じ取ることができました。普段の私だったら、回復食すべてで「前菜」といった量ですが、満腹感も得られましたよ。

食後は、帰ってからの食生活のお話を聞きます。断食後1週間は、普段より吸収がよくなっているので、揚げ物やお肉など脂っこいものは避けるように、とのこと。また、断食後は胃袋が小さくなっているので、お腹が一杯だなと思ったら切り上げたほうがよいそうです。

そして翌朝。中庭のテラスにて、7時半の気功体操に参加しました。そうそう、ここで同施設に来るお客さんはどんな層なのか、ということも紹介しておきましょう。最も多いのは30代を中心とした女性。カップルで参加している人や、一人で参加している人も多くいました。不眠に悩む方やストレスによる体調不良を改善したい方、ダイエット目的の方など様々です。

さて、お待ちかねの朝食は「普通食」です。

  • 全がゆ(下一番左)
  • 昆布とにんじん、さつまいもの煮もの(上一番右)
  • キャベツときのこの味噌汁(下一番右)
  • りんご(上一番左)
  • お好みでごま塩(上中央)
  • 大根の和え物(下中央)

「日々の暮らしの中にはストレスもありますよね。そのため、純粋な食欲だけでなく“ストレス解消のための食べてしまう”と同時に、いつも冷蔵庫には何かしら食べ物があって、コンビニも近くにある。そんな状況下だと、やっぱり食べ過ぎてしまう。この朝食を普段の食事の目安にしてください」と大沢さん。昨晩に引き続き、やはり「味覚のリセット」は“プチ断食”でも明確にあらわれています。普段は粗食を旨としますが、ストレスをためないよう、週1、2回は「ごちそう」を楽しむ食生活を続けてほしいとのこと。そんなこんなで、“プチ断食”は無事終了。思い返せば、伊豆まで来る電車の中が一番お腹が空いた状態でした!!

がまんせずに食生活を変える手段として期待大!!

【まとめ】断食で期待できる効果

  1. 内臓の休息
    疲れた内臓に休養を与え、機能を回復させる。
  2. 身体の大掃除
    余分な脂肪が燃焼し、老廃物が排泄されて身体が内側からきれいに。
  3. 自然治癒力の向上
    断食のショックで自律神経やホルモン系、免疫系が目覚める。
  4. 脳の疲労回復
    頭が空っぽになり、すっきり爽快な気分になれる。
  5. 食生活が改善する
    味覚がリセットされて、食の好みが変わる。

後日談としましては、体調はすこぶる良いです。身体も軽くなりました。もっとも、大沢さんもおっしゃってましたが「断食で痩せる、というより、断食が痩せる“きっかけ”になる」ということが当を得ているように思います。「食生活を改善したい!」「明日からダイエットする!」と勇んでも、なかなか続きませんよね。でも、断食で「味覚のリセット」がなされるため、がまんせずに食生活を変えられます。実際、断食前は「終わったら焼肉かラーメンか」と考えていましたが、帰京してすぐに食べたいなと思ったのは「白身魚のお刺身」と「具はなくてもいいから、ダシの効いたスープ」と「野菜の煮物」でした。

ちなみに1日以上の断食は、人によって低血糖による貧血症状が出たり、普段弱いところ(頭痛や腰痛など)に断食反応が出たりすることもあるため、しっかりと指導してくれる施設などで体験するようにしましょう。今回のような朝食と昼食を抜く“プチ断食”は病気を抱えている方でなければ(食べ物の誘惑が多いですが)自宅でも行えるとのこと。事前の食事と「回復食」をしっかりとるように心がけて、たまには「身体と心のリセット」をしてみてはいかがですか?

「伊豆 やすらぎの里」ホームページ

http://www.y-sato.com/