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“緑”のある生活

お部屋に観葉植物を置いたり、ベランダで野菜を育てたりと、日々の暮らしに“緑”を取り入れる人が増えています。今月は、お手軽で簡単な植物の楽しみ方をご紹介!

明日からすぐ始められる!お手軽“緑化”、3つのオススメ

観葉植物やお花、多肉植物など、お部屋を彩る緑には様々なタイプがありますが、なかでも、手軽に育てられる植物を5つ、ご紹介します。緑のある暮らしをしたいけれど、何を育てたらいいか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

オススメその1
“挿し木”で部屋中に緑を!人気の定番「アイビー」

数ある観葉植物の中で、育てやすく、最も人気が高いといえるアイビー(ヘデラ)。ツル性のアイビーは寒さや乾燥に強いうえ、日照の少ない場所でも育つ常緑低木です。屋外の建物の壁を覆っていたり、植え込みに寄せ植えされていたりして、皆さんどこかでお目にかかったことがあると思います。

置き場所は、直射日光が当たらず、風通しのよい場所がベスト。鉢植えの場合は、土が乾燥したら鉢の底から水が出てくるくらい、ふんだんに水をあげて、受け皿にこぼれた水は捨てること。葉ダニがつかないよう、たまに葉に霧吹きをかけることもオススメです。

あとは、グングンと成長する様子を楽しみましょう。もうひとつ、アイビーを育てる楽しみは、“挿し木”をすることです。ツルが伸びてきたら、10センチ以上の長さになるようにカットして、土に植えたり水に挿したりすると、2週間程度で根が出てきます。

最初はベランダや窓際で育てて、成長したらを挿し木して、キッチンや洗面所、玄関など、とかく無機質になりがちな場所にアイビーを飾ると、普段の暮らしがパッと明るくなること、請け合いです!ぜひお試しください。

オススメその2
土を使わない“ハイドロカルチャー”で「ポトス」を栽培

“ハイドロカルチャー”とは、土の代わりにハイドロボールと呼ばれる発泡煉石を使って植物を育てる水耕栽培のこと。通常、鉢植えを室内に持ち込むと、土で汚れたり、植木鉢の穴から漏れた水が受け皿の中に溜まったりすることもあるでしょう。しかしハイドロカルチャーの場合、土はいりませんし、水耕栽培ですので、穴の開いた容器を使う必要もありません。室内でも十分に清潔を保つことができます。また、根腐れ防止剤や、水質をきれいに保つイオン交換樹脂剤、ハイドロカルチャー用の肥料も販売されています。

見た目も美しいので、ガラスの容器などで栽培してもお部屋によく映えます。さらに、水やりも1週間に1回程度でOK。ハイドロカルチャーに適しているのは、「ポトス」「パキラ」「アイビー」「ガジュマル」「クワズイモ」など、日陰でも育つタイプの植物です。ハイドロカルチャー用の苗や株を売っているお店もあります。直射日光をあてるのは、容器内の温度が上昇して蒸れることになるため、なるべく避けましょう。

また、ハイドロボールと似た仕組みでは、水分と肥料を含んだジェルを用いる“メモリアルカルチャー”も最近注目を集めています。ジェルはカラフルなのでインテリアとしても見栄えがよく、ハイドロカルチャーよりも水やりの手間がかかりません。

オススメその3
土いらずでお部屋に置いておくだけ!「エアプランツ」

最近、園芸店などでよく見かけるようになった「エアプランツ」はパイナップル科の植物。その特徴はなんといっても、土や肥料がいらないことです。空気に含まれる水分を吸収して育つため、エアプランツをそのままお部屋に放置しておくだけで、基本的にはOK。明るめで風通しのよい部屋に置きましょう。日の当たらない部屋に置く場合は、週に3時間程度、日光を浴びさせましょう。
また、空気に含まれる水分のみでは足りないことが多いため、週に2回ほど、葉がすこし濡れる程度に霧吹きをかけましょう。時間帯は、葉の気孔が開く夜のほうがオススメです。また、月に2回、ボールに水を入れて、ひと晩エアプランツを浸してください。

エアプランツの楽しみは、土が必要ないため、“オブジェ”として置き方のアレンジがいろいろ楽しめること。お気に入りのお皿に置いたり、壁に吊るしたり、流木などの上にあしらったり、インテリアの一部として楽しみましょう。

サボテンをはじめとした多肉植物も、このところ数多くの種類が園芸店に並んでいます。それぞれ葉っぱが立体的で個性があり、見た目もとてもユニーク。なおかつ、乾燥に強く水やりの頻度も少なくて済むため、お手軽です。小さな器にちょこんと植えて、食卓などのテーブルに乗せておくのもいいですし、大きめの器を使ってさまざまな種類の多肉植物を“寄せ植え”するのも楽しいですよ。多肉植物を吊るして育てるためのハンギングツールやリースを使えば、場所もとらずに楽しめます。

収穫の喜びも味わいたい!自宅で野菜&ハーブ作り

野菜は、成長の早いラディッシュがおすすめ

暮らしに緑があると癒されますが、さらに“収穫”できれば、こんなにいいことはありませんよね。昨今、ベランダなどでトマトやナス、キュウリなどの野菜を栽培する人が増えているようですが、最も手っ取り早いのは、昨今販売されている栽培セットです。ラディッシュやミニトマト、ルッコラなどの野菜を、カップ状の容器で育てることができます。

これらの野菜は比較的育てやすいため、プランターなどで種から栽培してみてもよいと思います。特にラディッシュは、“二十日大根”の和名の通り、種蒔きから収穫まで1ヶ月という速さです。種蒔きの時期は、春と晩夏。9月に入ったら蒔き時です。野菜用の培養土に、5センチ程度の間隔で種を蒔き、芽が出て葉が少しついてきたら元気のよいものを残し、生育の悪いものは間引くことが大切。かわいい芽だからといって間引かないでいると土の栄養が分散し、カブの部分が小さくなってしまいます。

1ヶ月くらい経つと、紅いカブが土の上に顔を出してきます。もっと大きくしよう!と放置しておくとカブが割れてくるため、適度な大きさになったら収穫しましょう。

ハーブは、生命力が強くベランダ菜園向き

ハーブは生命力が強いため、比較的手軽に育てることができます。葉が茂れば、料理やお茶に、そのつど摘んで使えるということで、栽培する人が増えています。

種から育てると成長する様子が楽しめますが、初心者なら園芸ショップなどで苗を購入して育てたほうが失敗が少なくて済むのでオススメです。苗の状態でよく売られているのは、ローズマリーやバジル、オレガノ、ミント、タイム、レモングラス、イタリアンパセリなど。日中に直射日光が当たりすぎる場所は避け、風通しのよい場所におきましょう。夏は土が乾燥しやすいため、水やりは1日2回程度を目安にしてください。

生育中に気をつけることは、ハダニ対策。水を苦手としているので、霧吹きで葉を湿らせておくことが大切です。さらにバジルなどは、先端の芽を切っておくようにすること。これは枝分かれを促進させ、結果的にたくさんの葉が収穫できるようになります。収穫する場合は、料理で使用する分だけ切り取り、新芽は残しておきましょう。

人気急上昇中の「オリーブの木」

現在、オリーブは栽培する植物としても人気。日本の気候で、地中海原産のオリーブが育つの?と思われるかもしれませんが、東北地方や北海道であっても、冬場に屋内に移動させられるコンテナ栽培であれば、育てることは可能です。関東より西であれば、地植えやオリーブの実(収穫)も楽しめます。生育が早く、どんどん大きくなりますが、実をつけるためには一定の樹齢が必要。種から植えたとすると、十数年経ってやっと実をつけるといったこともよくあること。苗で買う場合は、実をつける樹齢になっているかどうかをお店の人に尋ね、肥料や水やりなど、育て方を聞いておきましょう。

緑のある暮らしは、元気の源

植物のある部屋と、無い部屋。どちらが気分よく過ごせるかといったら、やはり前者ですよね。植物がもたらす癒し効果は、多かれ少なかれ様々な人が感じるところです。

緑という色彩そのものも目に優しいといわれていますし、植物によっては新芽が出たり、夏場に青々と葉が茂ったり、どんどん丈が伸びたりといった成長を間近で見られることも、植物をお部屋に置く醍醐味のひとつ。中には葉っぱが色づいて落葉し、再び新芽をのぞかせるといった観葉植物もあり、季節感をお部屋にもたらしてくれます。

メンタル面以外に期待できる効果は、空気の浄化です。ご存じのとおり、植物は光合成を行なう際に、二酸化炭素を吸収して酸素を放出します。さらに近年では研究が進み、ホルムアルデヒドなどシックハウス症候群の原因物質や細菌を、吸収・分解して空気をきれいに保つ効果も注目されています。個別では、ポトス、アイビー、オリズルラン、“幸福の木”と呼ばれることの多いドラセナ・フラグランス、洋ギク、ガーベラなどが、空気清浄効果が期待できる植物として挙げられます。

ぜひ皆さんもお部屋に緑を置いて、潤いのある暮らしを楽しんでみませんか?

お部屋で緑を眺めながら、いかがですか?

≪ハーブの恵み≫
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