安心・安全をお届けするものづくり品質

長年の薬酒づくりの技術を活かして

「ハーブのお酒」は、薬用養命酒と同じ駒ヶ根工場で、薬用養命酒と同じ製法の「合醸法」で造っています。合醸法とは、複数のハーブをブレンドしたものを一定期間アルコールに漬け込む製法です。加温することなく、アルコールを数回巡回させて、それぞれに個性のあるハーブの味わいと香りを引き出し、最適なバランスに仕上げています。ハーブによって抽出の速さが異なるため、高度な技術と管理が必要となります。

商品づくりの原点

清らかな水

商品づくりには、自然豊かな中央アルプスの花崗岩層に長い時間をかけて磨かれ、地中深くに眠っていた水を、地下150mの水脈から汲み上げ、適正な処理を施して使用しています。この地でとれる水は、体に染み込むようなさらりとした口あたりの、ミネラルバランスの良い極軟水です。

厳選した原料

原料にさまざまなハーブを使用していますが、美味しさと心地よい香りを守るため、良質のハーブを選ぶことに手間と時間を惜しみません。ハーブはその大部分を輸入しているため、信頼できるサプライヤーを選定、必要に応じて産地を訪問するなど、品質向上と安全性の確保に努めています。また、工場に入荷したハーブは、「微生物」、「残留農薬」、「性状」などの検査を実施、当社基準に合うもののみを使用しています。

認定検査員よる官能検査

駒ヶ根工場では、安全・安心な商品をお客様にお届けするために、製造工程ごとに品質検査を実施しており、商品の出荷前には検査員による目視やカメラ撮影によるチェックも行っています。また、駒ヶ根工場で造る「ハーブのお酒」は、社内の認定試験に合格した官能検査のスペシャリストによって異味・異臭の有無を確認しています。無着色・無香料の商品は、味と香りのバランスも確認しています。

「ハーブのお酒」でお酒の新たな価値を追求

食生活の健康ニーズに応えるために

平均寿命の延伸にともない生活者の健康意識が高まる中、日常の食生活から健康になろうという意識が高まっています。酒類も例外ではなく、これまで培ってきた知見を活かし、合醸法で造った「ハーブのお酒」という新しい展開を始めました。
「糖質ゼロやプリン体オフといった機能を謳うビールやお酒が続々と登場し、お酒でもからだに良いものをというニーズが増えてきています。」と酒類開発の加藤。健康のお酒は、「味や香りだけではなく、ハーブから得られる自然のチカラをうまく活かしたお酒です。オフやゼロのように、もともとあるものを削っていくという考えではなく、自然そのものの恵みや風味を活かし、飲むとこころもからだもリラックスできるように考えて造りました。」

マーケティング部 酒類開発・営業戦略グループ
加藤 参

からだに良いものを、特許製法*を使ってもっと美味しく

「滋養強壮剤などで有名な高麗人参ですが、独特の風味があり、からだに良いけど摂りにくい。これが課題でした。」と話すのは、商品開発センターの入江。そこで、無数にあるハーブの組み合わせや配合量など、約3年半、試行錯誤を繰り返し、たどり着いたのが高麗人参とカルダモン、甜杏仁を組み合わせて、高麗人参のクセを抑えるブレンド技術でした。このブレンド技術は特許を取得*し、「ハーブの恵み」と「高麗人参酒」に使用しています。入江は「美味しいと思ってもらうのが一番。そして飲んで健康になってもらいたい。」と笑顔を見せました。これからも当社らしいからだにうれしい素材を、美味しくとっていただくために、素材研究や製法開発に取り組んでいきます。
*特許 第4372187号

商品開発センター 商品開発第1グループ
入江 陽

ハーブの良さを、もっと身近に感じてもらいたい

女性の社会進出が進むとともに女性の飲酒機会が増えています。女性にうれしいハーブとフルーツの美味しさを組み合わせた新しいお酒「フルーツとハーブのお酒」を展開しています。
酒類開発の小川がいつも考えているのは、「自分の健康にまだあまり興味のない若い世代の人にも、ハーブの魅力をもっと知ってほしい。美容やリラックスといった身近なところから自分のからだやこころの状態を気遣うようになってほしい。」ということ。いくつもあるハーブをバランスよく、美味しく組み合わせるのは、当社にしかない技術。「お酒だけど、飲んで元気になる、美味しいだけでなくてからだにも良い、そういう新しい価値のある商品をお客様にお届けしていきたい。」と、今後の夢を語りました。

マーケティング部 開発・営業戦略グループ
小川 祐子