地球温暖化への取り組み

地球温暖化防止に取り組むため、主な排出源である駒ヶ根工場で排熱エネルギー活用など、工場全体の省エネだけでなく、クールビズ・ウォームビスなどのオフィスにおける省エネも進めています。

駒ヶ根工場のコージェネレーションシステム

駒ヶ根工場では、2005年度よりコージェネレーションシステムを導入しています。年間平均で約980MWhに上る電力を自家発電し、工場内の恒常的な電力源として使用しています。これにより、電力会社から供給されている電気のピーク時電力を導入前の1,050kWから、導入後は約3分の1の280kW~300kWに押さえることができました。 また、発電の際に発生する約400℃の高温排気ガスの熱を各商品の製造工程で利用する蒸気の熱源として利用しているほか、発電機の冷却水の熱をボイラーや仕上げ水を熱する際の熱源として活用しています。廃熱の再利用で削減したエネルギー量は、重油換算で年間45~48㎘に相当します。

コージェネレーション
「熱」と「電力」を同時生産する仕組みのこと。主に「熱」を生み出す燃焼機関は、電力を生み出せる可能性を持っており、「電気」を生み出すための燃焼機関は、同時に熱を放出しているので、これを互いに再利用することで、限られたエネルギー資源を最大限に活用する仕組み。

  • コージェネレーションシステムの外観

物流のモーダルシフト化によるCO2削減

物流における環境負荷低減のため、薬用養命酒等の商品出荷に関し、より環境負荷の低い輸送方法への切り替え(モーダルシフト)を推進しています。500km以上の遠距離輸送を中心に、トラックからコンテナ(鉄道)輸送に切り替えを進めた結果、輸送重量と輸送距離から算出した2015年度の「モーダルシフト化率」は、56.3%となっています。

鶴ヶ島太陽光発電所による自然エネルギーの活用

埼玉県鶴ヶ島市の工場跡地に約10,000枚のソーラーパネルを設置し、環境への負荷低減、電力供給の対策、地域の環境教育などの社会貢献を目的とした、太陽光発電事業に取り組んでいます。太陽光発電による2015年度の発電量は、約3,136千kWh※1となりました。これにより、年間1,673t※2のCO2を削減することができました。
災害時には、地域の皆様が利用できるよう、蓄電池システム、電気自動車との相互電力供給などの設備を整えています。

※1・※2  一般社団法人太陽光発電協会「表示に関する業界自主ルール」に基づいて算出

「eコラボ(エコラボ)つるがしま」での環境教育

  • 環境省環境調査研究所の視察

太陽光発電所に併設された環境教育施設「eコラボつるがしま」では、地域の小中学生を対象にした環境教室など、環境活動の啓発につながるさまざまなイベントを実施しています。
2016年度は、個人と団体を併せて約1,700名の方が訪れました。「野鳥の観察会」「いきものさがし」など、省エネや廃棄物の削減だけではなく、自然に親しむことを通じて、自然環境を大切に思うこころを養う機会を提供しています。