養命酒 駒ヶ根工場

秋の七草 その7「ススキ」

2012.09.29 森林担当 やっしん



旧暦8月15日は十五夜。
この日の月は「中秋の名月」として知られています。

今年の中秋の名月は9月30日で、昨年に続いて満月当日となるそうですよ。

皆さん、お月見を楽しみましょう。

お月見といえば、団子にススキですよね。

というわけで、秋の七草 その7は「ススキ」(尾花)です。

カフェ周辺でも、刈り残したススキが風になびいて、秋を感じます。
ススキ 9月27日


ススキ 9月27日


ススキの穂
団子の代わりに、カフェの定番スイーツ「紅花とショウガの白玉ぜんざい」を
食べながら、ススキを眺めて、秋を感じるなんていかがですか?


ところで、
ススキの仲間をカヤというのは、葉を刈って屋根を葺いたので、
「刈屋根(カリヤネ)」がなまってカヤになったのだそうです。

そういえば、今年は、構内にある縄文式復元住居を建て直しましたので、
まだ刈屋根が真新しいですよ。散策の途中で是非、お立ち寄りください。
縄文式住居の刈屋根

構内では、秋らしく穂をなびかせている野草が他にもありましたので、紹介します。

こちらは、
「ノガリヤス(イネ科)」)」(撮影日:9月18日)です。
ノガリヤス 9月18日
なんだか、シュッとしていて美しいです。

こちらは、
「ヨシ(イネ科)」)」(撮影日:9月27日)です。
ヨシ 9月27日
構内では調整池の水路沿いに生えていました。
本来、湖岸や沼、河岸に群生します。

今年の夏は暑くて、日除けに葦簀(ヨシズ)が大活躍しましたね。
「ヨシ」は本当は、「アシ(葦)」の別名です。
アシが「悪し」に通じるのを嫌ってヨシと呼ぶようになったそうです。
『万葉集』以前には、ヨシという呼び名は見当たらないそうです。

というわけで、河原に生えているのは、「ススキ」ではなく「ヨシ(アシ)」
である場合がありますので、よく観察してみてください。

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    ・・・のんびりやの私です。
  • 記念館担当ヨメ子
    森の小さな変化を探し
    ながら、四季を楽しんで
    いるナチュラル派の私です。
  • 森林担当やっしん
    美しい森づくりに
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    森のエキスパートです。