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  • 【2007年10月号】ものすごいレイトスタート。人より半分遅れている。でも、好きなことをやるためだから後悔は全くない。

ものすごいレイトスタート。
人より半分遅れている。
でも、好きなことを
やるためだから後悔は全くない。

戸田 奈津子 1936年~

映画字幕翻訳の第一人者 やってきた「遅い春」

知らず知らずに日本人の大半が、戸田奈津子女史のお世話になったことがあると思います。洋画を観る際に欠かせない日本語字幕。その翻訳者の先駆けとして現在も活躍を続けているのが戸田さんです。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『タイタニック』『アポロ13』等、なんとこれまで1000本以上の映画翻訳を手がけています。しかし、ここまですべて順風満帆だったわけではありません。

幼い頃から映画が好きで、大学在籍中に字幕翻訳家になることを決心。しかし字幕翻訳は映画会社出身者で占められいて、コネなどもありませんでした。それでも翻訳のアルバイトを黙々と続け、ようやく転機が。『地獄の黙示録』撮影中のフランシス・コッポラ監督の現場通訳の仕事が縁となり、初の大作デビュー。43歳のときでした。まさに「レイトスタート(遅い出発)」です。

「レイトスタート」には開き直りが肝心!?

ひとことで「レイトスタート」といっても、それまで戸田さんが怠惰に過ごしていたとか、志とは関係ない仕事をしていたというわけではありません。いわば「遅咲き」です。さらに字幕翻訳という未開拓の分野を切り開いてきたのですから、その精神力、情熱は想像を絶することでしょう。

何か新しい物事を始めるとき、人は得てして「始めるにふさわしい時期(年齢)か」どうかを考えてしまいます。体力が追いつかないのではないか。同年齢の仲間はいないんじゃないか。世間体がよくないんじゃないか。でもその前に考えるべきは「好きかどうか」です。

案ずるより産むが易し。開き直りの精神で、どんどん好きなことを始めてみてください!