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  • 【2007年7月号】涙のパワーは痛みも疲れも全部吹き飛ばしてくれます。今の世の中、みんな涙を失いすぎています。涙は誠なりです。

涙のパワーは痛みも疲れも
全部吹き飛ばしてくれます。
今の世の中、
みんな涙を失いすぎています。
涙は誠なりです。

山口 良治 1943年~

「泣いて」掴んだ、生徒達との絆

できれば笑って暮らしたい、でも喜怒哀楽を素直に表現することもまた、生きていく上での力になります。今回紹介するのは元日本代表の名ラガーマン、山口良治氏。というよりも、京都伏見工業高校の「泣き虫先生」といったほうが通りがよさそうです。

折りしも非行が社会問題化していた昭和49年、山口氏は「京都一」荒れていたといわれる伏見工に赴任。ラグビーで不良達を更生しようと試みます。翌年の初公式戦は112対0で大敗。その時、悔しがる生徒と共に山口は涙を流しました。以来、喜びも涙も生徒と常に分かち合い、ついには全国制覇を成し遂げるチームを作りあげたのです。

「大人が流す涙」は、人間的成熟の現れ

山口氏の軌跡はNHK「プロジェクトX」でも取り上げられ、その生き様をモチーフにしたTVドラマや映画もこれまで作られてきました。

愛をもって、涙がこみ上げてくるくらいの気持ちを生徒に宿してあげること、それが教育だとも。確かにおっしゃるとおりだと思います。

かつて不良だった教え子が、立派に学校の体育教師になったときも大粒の涙を流して喜んだとか。喜びの涙も悲しみの涙も、同じように尊いといえます。

涙を流すということは、「心が揺さぶられている」証拠です。年を重ねるにつれて涙もろくなった、ということをしばしば耳にしますが、それは別に恥ずかしいことではありません。むしろ人間的に成熟すればするほど、「感」が極まる機会は増えていくのではないでしょうか。

涙は誠なり、です!