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名言集

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  • 【2007年1月号】酒がいちばんいいね。酒というのは人の顔を見ない。貧乏人も金持ちも同じように酔わせてくれるんだ。

酒がいちばんいいね。
酒というのは人の顔を見ない。
貧乏人も金持ちも同じように
酔わせてくれるんだ。

五代目 古今亭志ん生 1890年~1973年

まさに落語の噺から抜け出てきたような志ん生

落語界の伝説的人物といえば、五代目志ん生師匠。この人は言うなれば「愛すべき不良」です。気が乗れば超一級の芸をみせますが、飲む打つ買う、を地で行く師匠は、泥酔して高座に上がり、噺の途中で居眠りなんてことも。しかし、起こそうとするとお客から「おい!志ん生の居眠りだぞ!なかなか見れるモンじゃねぇんだぞ!」と声が上がり、皆はそのまま師匠の居眠り姿を満面の笑みで見つづけていたそうです。なかなかいませんよね、そんな人。関東大震災の折には「地面に吸われてたまるか!」と、一目散に酒屋へ駆け込み、晩年まで一日一升(!)飲んでいたといいます。落語の噺のように自らも貧乏長屋に住んでいた師匠は、「貧乏は“する”もんじゃねぇ。“たしなむ”もんです」という粋な言い回しをしていました。

酒は好き好き、名言も好き好き

志ん生以外にも、お酒にまつわる名言を遺した偉人は多くいます。

詩人のボードレールいわく「勤労は日々を豊かにし、酒は日曜日を幸福にする」。これは一般的な人向けの言葉ですね。「酒は何も発明しない。ただ秘密をしゃべるだけである」は、ドイツの詩人シラーの言。これ戒めの言葉です。『悲しみよこんにちは』等の小説を書き上げたフランソワーズ・サガンの名言もまた秀逸です。


「私は人生を忘れるために酒を飲んだことは一度もありません。
逆に人生を加速させるためなのです。
ただ加速しすぎると、カーブを曲がりそこねます。」


お酒を飲むとストレス発散になりますが、グチばかりの「後ろ向き」なお酒より、時には青臭いほどに語り合うようなお酒も楽しいものです。飲める方は今後も「ほどほどに」お酒をたしなんでくださいね。