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  • 【2006年3月号】ほんのしばらくの間いるだけだ。あせるな、くよくよするな そして必ず途中の花の匂いを嗅ぐのだ

ほんのしばらくの間いるだけだ。
あせるな、くよくよするな
そして必ず途中の花の匂いを
嗅ぐのだ

繊細にして豪快な“洒落者”ゴルファー

ゴルフ界は、時代ごとにスターを生んできました。日本で大衆化したのは戦後になってからですが、欧米では戦前から親しまれ、当時の2大スターだったのが、のちに“球聖”と称されるボビー・ジョーンズと、今回紹介するウォルター・ヘーゲンです。この2人、性格においても好対照。ボビーは「癇癪持ち」で、ウォルターはなんともゆとりのある性格でした。ゴルフに初めて“ファッション”の概念を持ち込み、試合をエンターテイメントに昇華させたのもウォルターの功績といえるでしょう。実力も折り紙つき。アメリカ人初の全英オープン優勝者となり、通算4勝。全米プロ選手権にいたっては4年連続優勝を含む5勝を上げています。運悪く困難な状況に陥ったとしても、まったく動じずにプレーする神経の太さが、他のプレイヤーには憎たら しくも羨ましく映っていたはずです。

常に「花の匂いを嗅ぐ」ゆとりを

ボビーとウォルターがマッチプレーで戦った際、堅実なゴルフをするボビーに対し、ウォルターはミスした直後にスーパーショットを平然と繰り出す、波の荒いゴルフを展開。結局動揺したボビーが大差でウォルターに敗北しました。記者達もボビーに同情し、翌日の新聞には“ヘーゲンのプレーはプロとして美しくない”という文字が躍りました。これに対しウォルターが返した言葉が、今回の名言です。さすが稀代のプレイボーイ、なんとも粋な発言です。ゴルフはもともと「ミスする」スポーツ。だから花の匂いでも嗅ぎながらキラクにやるべきだ、といったところでしょうか。ゴルフの名言でありながら、日々の生活や仕事にまで通 ずる言葉だと思います。皆さんの人生において「花の匂い」は何ですか?日々、嗅いで暮らしていますか?