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  • 【2005年10月号】悩んでも悩まない、そういうように感じることができれば、人生は決して心配することはない。

悩んでも悩まない、そういうように感じることができれば、
人生は決して心配することはない。

松下 幸之助 1894年~1989年

開発、営業、経営・・・すべてに長けた幸之助

“経営の神様”といわれる松下幸之助氏。その商い始めは火鉢屋の丁稚でした。22歳で独立し、自宅の土間で電球ソケットの制作を開始。当初は売れ行きもままならず、2銭の風呂代にも悩まされる日々が続きます。しかし運良く扇風機の部品受注が舞い込み、大正7年、松下電気器具製作所が誕生しました。その後ランプ、アイロン、ラジオ等を次々と世に送り出し、開発もさることながら営業や組織づくりにも才能を発揮します。事業を製品群別に「事業部」に分け、それぞれの幹部に口座を与えました。責任の重さとやりがいを与え、組織は好転していきます。国内での基盤を固め、海外にもいち早く注目し、世界規模の企業を作り上げました。

「不安」や「弱気」に潰されるな!

「悩んでも悩まない」。一見矛盾したこの言葉には、経営者のみならず人間に対する訓示を含んでいます。幸之助氏は「悩みは人間にはつきもの。そして悩むこと自体は良いこと」とまず説いています。悩みとはすなわち、何か気にかかることがある状態。そのため注意深くなり、大きな過ちを犯さずにすむ、というわけです。しかし、悩みは時として「不安」を生み、何をやってもダメなんじゃないか、という「弱気」を生みます。そのため、平常心であれば対処できる問題ですら解決できなくなる、そういう状況になるのは避けましょう、というのが今回の格言の真意だと思います。不安や弱気に押しつぶされず、肩の力を抜いて平常心でものごとを考えていければ、人生を楽しく元気に過ごせるはずです。