養命酒ライフスタイルマガジン

健康の雑学

動物と癒しの雑学

歴史上の人物で、ペットに癒されていたのは誰?“動物園”という言葉を最初につかったのは?動物と癒しのペットに関する雑学をお送りします!

馬琴に国芳、天璋院篤姫(てんしょういんあつひめ)も動物に癒された

動物を飼い、愛でることは今に始まったことではありません。たとえば日本の江戸時代。庶民の間で一大ブームになっていたのが「鳥を飼うこと」でした。NHK大河ドラマ「龍馬伝」の中で、岩崎弥太郎が大量の鳥かごを背負っているシーンが何度か登場しましたが、鳥かご屋もいれば「鳥屋」もいたのが江戸時代。ウグイスやメジロなど、その色と鳴き声を風流に楽しんでいたようです。戯作者の滝沢馬琴も鳥好きで、カナリアなどを含めたくさんの鳥を自宅の鳥小屋で飼育していたそうです。

そして猫。かわいげもあるし、ネズミも捕るしということで、平安の頃から上流貴族の間で猫を飼うことが流行っていました。江戸末期の浮世絵師、歌川国芳は無類の猫好きで、浮世絵にたくさんの猫を描いています。自身も数匹を常に飼っていたといわれています。

一方、犬はどうか?日本原産といわれている犬「狆(ちん)」を飼うことが江戸の上流層の間で持てはやされ、これまで屋外が棲み家だった犬が初めて「座敷犬」になりました。白と黒の配色で、尻尾などに生えた長い毛がどこか気品を感じさせますよね。かの葛飾北斎も浮世絵に狆を描き、天璋院篤姫も犬嫌いの夫、徳川家定に内緒で狆を飼っていたとか。もっとも、当時の狆は、犬とは違う「狆」という名の独自の生き物として捉えられていたようです。

そんな狆を“世界デビュー”させたといわれているのが、“黒船”でやってきたペリー提督。数頭の狆をアメリカに持ち帰り、イギリスのビクトリア女王に献上したといわれています。今では稀少な「ジャパニーズ・チン」として、海外でも人気を博す犬となっています。

“動物園”という言葉を最初に使ったのは・・・

初めて動物園に足を運んだときのワクワク感、皆さんは覚えていますか?和む動物達の風景がそこかしこで見られる動物園、たまに行ってみるとなかなか新鮮で楽しいものですよね。

日本に初めてできた動物園は、皆さんご存じの上野動物園。明治15年、農商務省博物局付属の動物園として開業しました。普段なにげなく使っている“動物園”という言葉も当時は真新しく、この言葉を初めて使ったのは一万円札でお馴染みの福沢諭吉だといわれています。

大正15年には、内藤新宿試験場(現在の新宿御苑)からクマやタカ、カンガルーなどが下賜されました。上野動物園の正式名称「東京都恩賜上野動物園」の“恩賜”はここから来ています。

ちなみに上野動物園にはもうひとつ“日本初”のものがあります。それは園内を走るモノレール。昭和32年、将来の交通機関として実験的に建設された日本初のモノレールです。東園と西園を結ぶモノレールはわずか300メートル程ですが、正式名称は「上野懸垂線」。遊技施設ではなく、鉄道事業法に基づく交通機関として営業しています。

「犬に好かれる人」と、そうでない人は何が違う?

「犬はどうも昔から苦手だ・・・」という意見もよく耳にします。確かに、すべての犬がおとなしくて従順、というわけではありませんから、「犬は必ず人間を癒してくれる」とは言えません。ただ、「犬に好かれやすい人」と、そうでない人がいるのも事実。一体何が好かれる決め手なんでしょうか?

犬に限らず、動物に好かれるにあたってまずいえることは「物静かな人」であること。動物は、突発的な動きをする人を警戒します。極端な話、お散歩中の犬に対して、自ら近寄っていくのではなく、まずしっかりと目を合わせてアイコンタクトをする。人見知りしない犬なら、犬のほうから近寄ってくることが多いといえます。

そして、犬と目線を合わせるようにしてしゃがむ。その前に、飼い主さんに一言「触ってもいいですか?」と訪ねるのがマナーです。しつけが行き届き、噛むことをしない犬なら、その時点で飼い主さんも快くOKしてくれるはず。そして、手のひらをじゃんけんの「グー」の状態にして、犬のあご下あたりにゆっくり差し出します。犬が心を開けば、そこでクンクンと嗅いだり、舐めたりします。そうしたら、手を開いてあごを撫ぜる。これがコミュニケーションの第一歩です。あまり犬に慣れていない人は、つい頭を撫ぜてしまいがちですが、これは犬は嫌がり、時には噛もうと威嚇したりします。あごから耳の下あたりを撫ぜてあげることがいちばんです。

また、「よしよし」「いいコだね」「カワイイ」「おりこう」といった言葉を、犬の目を見ながら喋ることも、思いのほか効果的。犬は飼い主さんとの暮らしの中で、これらの言葉を覚えているケースが多くあります。飼い主さんからこういった言葉をかけられるときは、かまってもらえて嬉しい時。その刷り込みがあるため、心を開く可能性が高くなります。

見た目だけでなく、心と心が通じることによって、さらにいとおしく感じるようになるのが動物です。ぜひ機会があれば、触れ合ってみてくださいね。