養命酒ライフスタイルマガジン

研究員のウンチク

干し柿

年末年始の慌しさも過ぎ、寒いけども一年の中で一番落ち着いた季節がやってきました。 伊那谷の冬と言えば昔から漬物や干し柿等の保存食が食べられてきました。私の家でも収穫した野菜を使って野沢菜漬けや沢庵漬けなど漬けています。漬物は私が漬けるので、漬けたということに満足して味はいまいちですが、干し柿は義母が丹精して作ってくれるので美味しいです。

干し柿といえば『市田柿』が南信州の特産品として有名ですが、この上伊那でも自家用の干し柿を作る家もまだあり,我が家でも大切な年中行事です。 毎年11月3日に主人と子供が木に登ったり、はしごを掛けて柿を採り、私と義母でへたを切りそろえて皮をむき、イオウで燻蒸してから、へたに紐を掛けて暖簾のように軒下に吊します。 後は全面的に義母におまかせなのですが、なかなか難しいようです。今年も美味しい干し柿ができました。

酒井 里美(養命酒中央研究所・研究担当)

地元伊那谷出身。結婚して20数年、子供達(4人)も大きくなり、少しずつ自分のための時間が持てるようになってきました。