養命酒ライフスタイルマガジン

健康レシピ

春野菜の香りちらし

体が目覚める、旬の野菜のチカラ

出会いと別れの季節である春は、薬膳でも「イライラしたり落ちこんだりと感情の起伏が激しくなりやすい季節」と考えられています。そうした感情のゆらぎによるストレスは、溜め込まずにできるだけ身体から排出したいものですね。
春野菜の菜の花は、そんな感情ストレスを解消し、滞っている気(体を動かすエネルギー)と血液の流れを改善してくれます。青紫蘇やみょうがなどの薬味も、その独特の香りで、気や血のめぐりをよくしてくれるので、まさに“食べるアロマセラピー”といえるでしょう。また、酢飯に使うお酢に代表される酸味は、体や心の疲れをとり、老廃物の排出に役立ちます。
春の香りちらしをみんなで囲んで、いきいきとした体と心をつくりましょう!

材料(4人分)

2合
◆ 合わせ酢 ◆
クコの実 大さじ2
出汁昆布 少々
米酢 大さじ5
きび砂糖 大さじ2
小さじ1
◆ ツナそぼろ ◆
ツナ缶(ノンオイル) 2缶
しょうゆ 小さじ1
小さじ1
白ごま 大さじ2
ちりめんじゃこ 大さじ3
青紫蘇 10枚
みょうが 1個
菜の花 1/2束

作り方

. クコの実と昆布を米酢に入れて「クコ昆布酢」をつくる。一晩置くと、昆布のうまみがお酢の酸味をやわらげてくれる。これにきび砂糖大さじ2と塩小さじ1を入れて、合わせ酢をつくる。

. みょうがは、たて半分に切り、ななめ薄切り。青紫蘇は千切りにする。

. 2)を塩(分量外)揉みして水にさらし、キッチンペーパーでよく水気を切る。

. 菜の花は、軸の固い部分を切り落とし、塩を加えた熱湯でさっとゆで、余分な水分を切って、粗みじんにする。

. 小鍋にツナを汁ごといれ、しょうゆ、酒で味付けし、汁気がなくなるまで炒めてツナそぼろをつくる。

. ちりめんじゃこと白ごまは、フライパンでカリカリになるまでから炒りする。

. ご飯を固めに炊いて(炊飯器の酢飯モードなどを利用)、熱々のうちに飯台に移して小山をつくり、合わせ酢(液体を大さじ5とクコの実大さじ2)を一気にまわしかける。

. しゃもじでごはんを切るようにしながら広げ、うちわで冷ます。

. 8)にすべての具を入れ、さっくりと混ぜて器に盛りつける。

鳥海 明子(とりのうみあきこ)先生

国際薬膳師・調理師。日々の暮らしのなかで実践できる養生の場として「鳥の巣」を主宰。身近な食材を使ったカジュアルな薬膳を雑誌やウェブなどで提案している。