養命酒ライフスタイルマガジン

健康レシピ

杜仲でデトックス効果と免疫力アップ!:「杜仲東坡肉(どうじょんとんぽうよっ)」

材料

豚ばら肉ブロック 400g
杜仲 約4g
砂糖 大さじ1
300cc
50cc
みりん おさじ1
醤油 大さじ2
ショウガ 1個
長ネギの青い部分 1本分

作り方

. 豚バラ肉を半分にカットして鍋に入れ水をひたひたになるまで注ぎ、長ネギの青い部分と皮ごとスライスしたショウガを加えて火にかける。
煮立ったら弱火にしてそのまま1時間半煮込む。時間があるときは鍋ごと冷まし、上に白くたまった脂肪分を取り除く。

. 茹であがった豚肉を食べやすい大きさに切り、フライパンで焼いて表面にこげ色をつける。
油が大量に出るので、キッチンペーパーで拭きながら焼くと後始末が楽。
豚バラ肉は煮込むとさらに縮むので、「大きめかな」というくらいに切ると見た目がよく仕上がる。

. 厚手の鍋に昆布を敷いて2の豚肉をのせ、杜仲、水、砂糖、醤油、酒、みりんを加えて火にかける。沸騰したら弱火にして、味がしみこむまで1時間以上煮込む。

. 調味料が少なくなったらできあがり。

立冬を過ぎると本格的な冬の始まり。寒さも本格的になってきます。
日本の冬は寒暖の差が激しく乾燥しがちで、さらに湿度が下がると喉や鼻の粘膜も乾きがちになります。粘膜はほどよい湿り気を帯びていると喉や鼻を外の異物から守ってくれるのですが、乾燥によってその機能が低下するとウィルスに感染しやすくなります。

そのため、気管の弱い人はのどに炎症を起こしたりセキが止まらなくなるなどのトラブルがでるのです。
また気温が下がると免疫力が低下するため風邪を引きやすくなります。この時期は特に免疫力をアップするバランスのとれた食事を心がけ、十分な睡眠をとって健康を維持していきましょう。

今月の食材:杜仲(どうじょん) 「トチュウ」

日本では葉を使った杜仲茶がおなじみですが、香港で杜仲といえば一般的に樹皮のことです。この樹皮はパリンと割ると白っぽい糸を引くのが特徴で、漢方薬局や乾物店では細かく切れ目をつけ、小さくたたんだ状態で店頭に並びます。

血圧降下作用や利尿・デトックス効果、さらに脂肪分を排出し抗酸化作用があると信じられ、薬膳スープや煮込み料理の具材としてよく使われます。
その効果から想像するほどクセはなく、豚肉料理との相性が抜群にいいので、ぜひいろいろお試ししてください。

杜仲入り東坡肉(トンポーロー)

栄養が豊富でビタミンがたっぷりの豚肉を、脂肪分を排出させ、抗酸化作用が強いといわれる杜仲の樹皮と一緒に煮込みました。
杜仲には体を温める効果が信じられているので、寒い冬にもおすすめの食材。大きなブロック肉で作る東坡肉は、煮込むのに時間がかかるのでなんとなく難しそうな料理に思えますが、調理法そのものはすべて簡単です。

一度冷まして脂肪分をとり除くなど、手間をかけた分だけおいしくヘルシーに仕上がりますが、面倒ならそのまま煮込んでもかまいません。

豚肉を茹でるときは、熱湯に豚肉を入れてしまうと肉が固くなってしまうので、水から茹でるのがコツ。茹であがったら、焼いて余分な脂肪分を取り除き、その後でじっくり時間をかけて味をしみこませます。表面を焼くことで煮崩れる心配がなくなります。東坡肉はできあがってすぐより、翌日に食べたほうが美味。
冷めてもおいしいので、お弁当にも最適です。