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復活!健康グッズ

昭和の時代に一世風靡した、あの懐かしい健康グッズは今どうなっている?今回は、長い時を経てブーム再燃の兆しがみえる「フラフープ」に挑戦してみました!

長い時を経て復活したフラフープ

人々が「健康でありたい!」と思う気持ちは今も昔も変わりません。しかしながら時代ごとに、健康を司る食品や器具には「ブーム」があります。

たとえば、昭和に流行った「フラフープ」。子どもの頃にやったことがある、という方も多いのでは?やったことがない方でも、子ども達が遊びに興じる姿をみた経験は誰しもあると思います。

ちなみに「フラフープ」は商標名。広く一般的には「フープ」と呼ばれています。この「フープ」を使った「フープエクササイズ」が現在、注目を集めていることをご存知ですか?
さまざまな雑誌で紹介され、話題が話題を呼び、かつて昭和の頃に流行った「単に回して遊ぶだけ」のフープが、「エクササイズ」に姿を変えて復活を遂げました。

昭和の頃の「フープ」と、現在流行の兆しを見せている「フープエクササイズ」、その違いはどこにあるのか?健康を意識する人々の間で、何が受けているのか?百聞は一見にしかず、ということで、今回は「フープエクササイズ」を提唱し、第2次フラフープブームの流れを作った「フープ東京」さんの体験コースにお邪魔して、実際に体験してみることにしました!

回転することで、フープの重さの4倍の加重!

皆さんこんにちは!編集部員のKと申します。今回、ダイエットや骨盤矯正、便秘解消、腰痛改善などの効果が期待できる「フープエクササイズ」に挑戦するということで、初めての方の体験クラスに行ってきました!

ちなみに私のデータを紐解きますと、男性、30代半ば、運動不足気味、階段の上り下りも割と苦痛、そしてフープの経験は皆無です。今回のクラスは正味90分!「フープを回せるようになる」「途中でリタイアしない」ということを当面の目標として臨みました。

スタジオに着き、インストラクターのマリオ先生とジャスティン先生にご挨拶。フープを使ったパフォーマンス「フープダンス」を初めて日本に伝えた両先生は、アメリカで認定インストラクターの資格も取得しています。

おずおずと「回したことないんですけど・・・」と告げると「エクササイズ終了後にはフープを回したまま帰路につけるようになりますよ!」と頼もしいお言葉!それにしても、実物のフープを見たのはおよそ30年ぶりです。こんなに大きかったっけ?

「今日は初めての方が多いので、遠心力がかかって回しやすい大き目のものを持ってきました」とのこと。なるほど、あまり大きすぎると難しいでしょうが、適度に大きいほうが回しやすいんですね。

でも、持ってみると、大きさの割に意外と軽い。これで500グラム。ちなみに昭和に流行ったものは100グラム程度だったそうです。「フープは、身体を使ってぐるぐると回すことで、フープの重さの4倍の加重がかかります」とジャスティン先生。500グラムだと加重は2.5キロ。これがエクササイズとして適度な重さで、軽いと負荷がかかりにくく、重すぎると腰まわりにアザができてしまうこともあるそうです。

それでは着替えて、レッスンが始まる前にちょこっとやってみるとしよう・・・とトライしてみるも、うわ!で、できない・・・。2回転くらいして、すぐ落ちてしまう!ふと周囲を見渡してみると、そんなに身体を動かしていないのにキレイに回している方もいます。心に不安を抱き、口元に苦笑いを浮かべ、わき腹に贅肉を携えながらいよいよレッスンスタートです。

最初はフープを使った準備運動。音楽にあわせながら、身体を伸ばすストレッチをします。フープの中に入った状態でフープを持ち、胸や腰を前に、そして後ろに。これはあとからわかったんですが、準備運動に「フープを回す基本動作」が入っているようです。そして、いよいよ実践!

フープの基本的な回し方

※音声がでますので、ご注意ください。

  1. まず自分のスパイラル(右回りと左回り、どちらがやりやすいか)を確認。
  2. フープを回す方向の足を前に半歩出して立つ。両膝を少しだけ曲げる。
  3. 背筋を伸ばし、胸を張って正面をまっすぐに向く。
  4. フープは背中の腰の位置につける。
    ※背中の高い位置で回し始めないように気をつける。背中の上の方にフープをつけてからフープを押し出すと、ぐらついて回せない。
  5. 自分のスパイラルの方向にフープを軽く引く。引いたフープを手のひらで軽く押し出す。
  6. 押し出したら腹筋を使いフープを押す。腹筋がわからなければお腹で前に押し出せばOK。
  7. リズムをつけて腹筋と背筋だけでフープを押し続ける。できるだけ上半身と腰を動かさないでお腹だけで押すように。

「初めて自転車に乗れたとき」のような達成感が!

10回くらいトライしたところで「お、これかな?」と最初のコツを習得。それは「回そうとしない」こと!身体を動かさず、フープだけを手で軽く押し出して回してみました。そうすると、フープと身体の接点が感触としてわかります。そこから「前後」の動きをつけてみる。だんだんと回る回数が増えてくる。落ちそうになったときだけ、「前後」ではなく腰を「回転」させるイメージ。すると、やった!いつまでもフープが落ちずに回り続けている!たとえるなら「初めて自転車に乗れたとき」のような達成感です。

次は「回しながら両手を左右に広げてみる」こと。あれれ?手を広げただけなのに、すぐに足元にフープがずり落ちていってしまう・・・。「回す」行為に、ひとつ動きをプラスするだけで、こんなに難しいとは。と、思ったのもつかの間、5分くらい試行錯誤していると、できるようになるんです!ここでまた達成感!

もちろんこれは私の運動能力が優れているとかではなく、初めて参加している皆さんも一様にできるようになっています。「これが、フープエクササイズの楽しさなんです」とマリオ先生。たしかに、昭和の頃に流行った「フラフープ」は、単に回して遊ぶだけの要素が強かったはず。しかし、音楽にあわせて、フープを回しながらさまざまな動きを取り入れて、だんだんと複雑な動きができるようになる、これは楽しいです。

回しながらいろんなことができるようになる「楽しさ」

最終的には、正味90分で「ぎこちないながらも、歩きながらフープを回せる」ことができるようになりました!受講生の中には、颯爽と歩きながら回していたり、手首の周りでフープを回している女性もたくさんいました。すごいなぁと思っていると「あの人たち、今日で2回目だよ」とジャスティン先生。「できるようになる」スピードが早いのも、フープの醍醐味といえそうです。

最後はストレッチ&リンパマッサージでクールダウン。心地よい疲れです。90分やったとは思えません。リンパマッサージのおかげか、身体が重く感じませんでした。

それともうひとつ感じたのは、思ったより場所をとらないこと。リビングルームにてテレビを見ながら1日10分で最高100キロカロリー消費、といった使い方もできそうです。「フィットネスクラブに行くのがちょっと恥ずかしい」といった中高年の方々がフープを始めるケースも多いとか。

ちなみに私は普段の運動不足がたたり、翌日から3日間は腹筋と背筋が「触ると痛い」くらいの筋肉痛になりました(笑)。腹筋、背筋のみならず、脂肪燃焼や姿勢を良くする効果が期待できる身体の内側の筋肉「インナーマッスル」も鍛えられます。ともあれ、30半ばにして初めてのフープ体験、楽しかったです!

◇「HOOP東京」

詳しくはこちら http://hooptokyo.com/

ちょっと雑学)フラフープ今昔

フープが「フラフープ」という登録商標で世に出たのは1958年。のちに「フリスビー」を発売して一世風靡したWham-O社が販売し、2年間に1億本を売り上げるほどのヒットを飛ばしました。日本上陸は1958年の10月。爆発的人気を博したフラフープですが、「腸捻転になった」などの噂がどこからともなく飛び交い、一気にブームは終息。その後、21世紀を迎えるまでは、サーカスのパフォーマンスとして生きながらえていました。

再び陽の目をみたのは2000年頃。アメリカのとあるロックバンドのステージに、フープを回すパフォーマーが出現し、そのうち彼らが会場のお客さんにフープを配るようになりました。以降、野外コンサートなどでフープを回す人々が続出。フープにカラフルなテープを巻いたり、音楽にあわせたりして「魅せる」ダンスとしての要素が加わり、フープの重さや大きさも各方面で試行錯誤がなされます。

かつては「遊び道具」だったフープが、パフォーマンスやダンス、そして健康を維持するための道具して進化を遂げて、現在に至ります。

研究員の手軽にできる健康法

懐かしの健康グッズが流行ったのは私の若いころで、その頃は健康のことを気遣うこともなく、とくに運動もせず、健康器具にも興味はなかったですね。
しかし、中年になると基礎代謝量の低下、肥満が気になりだし、生活習慣病の予防の必要性を感じはじめました。
研究員の手軽にできる健康法

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