養命酒ライフスタイルマガジン

特集記事

「冷え」を知る!

寒い冬がやってきます。イヤな「冷え」の季節です。そこで元気通信では今月から3ヶ月にわたり「冷え」を徹底分析!まずは「冷え」を知り、対策を実践することから始めましょう。

冬の始めに気に留めておきたい「冷え対策・7つの心得」

当然ながら、暖かい環境づくりを

これはとても当たり前のことですが、ちょっとした「ほころび」から寒さを覚えること、ありませんか?たとえば「ファッション」を重視して、今日は多少寒いけれどデートだから薄着のコレ着ていこう!などなど。お部屋を温めるだけでなく、衣類にも気を配って寒さをシャットアウトしましょう。

とはいえ「頭寒足熱」を念頭に

寒さをしっかりガード!といって雪だるまのように着膨れしてしまうのはちょっと考えモノ。冬場の電車の中や室内は暖房が効きすぎている状況が多々あるので、汗をかいてしまうこともあるでしょう。汗は体温調整のラジエーターの役割をしますので、汗が冷えてよけいに「冷え」が増してしまうことがあります。上半身は状況に応じてすぐに脱げるものを着ておき、下半身はしっかり厚着。屋内でも屋外でも頭寒足熱を心がけましょう。

水分は摂りすぎない

「冷え」を覚える人は、代謝がうまく働いていない人といいかえることができます。そのため水分を摂りすぎた場合、効率的に体外に水分が排出されず、その結果「むくみ」を引き起こすこともあります。「むくみ」と「冷え」は表裏一体です。また、代謝がなされて尿として排出されたとしても、尿は体温を下げる一因にもなります。乾燥している冬場ゆえに「がぶ飲み」したくなることもあるでしょうが、なるべく控えるようにしましょう。

手足のみならずお腹も温める

「冷え」といえば手足。確かに心臓から遠いところから「冷え」の症状が顕著になってくるわけですが、だからといって手と足だけケアするのではなく、お腹もきちんと温めたいところ。冷えることによって、まずは内臓を守るべく血液は腹部に集まりやすくなります。つまりお腹が冷えていたら、手足にまでなかなか血が巡ってくれません。それゆえしっかりお腹を温めること。その意味で、昨今では「腹巻き」も見直されてきています。

適度な運動を心がける

運動不足に陥ると筋肉がこわばり、血管が萎縮して血行が妨げられやすくなります。それだけではなく、筋肉が衰えることも問題アリ。筋肉は、代謝を促進させる働きを持つ「自家発電装置」のようなものです。男性に比べて女性のほうが「冷え性」になりやすいといわれているのも、元来男性に比べて女性のほうが筋肉量が少ないからといわれています。

カラダが温まる旬の食材を

食事は健康の源です。食材にはカラダを温めるものと、冷やすものがあります。たとえば夏場に食べるとよいとされる夏野菜(キュウリなど)はカラダを冷やす作用があります。一方、冬場によく食べるカボチャはカラダを温める作用があります。なるべく旬の食材を摂るように心がけましょう。
※次回の元気通信12月号は「冷え」と料理・食材に関する特集です。ご期待ください。

冷え性対策は「継続」させる

冷え性は、一時的に冷えている部分を温めたりするだけでは改善されません。昨今では夏であってもクーラーの影響などで「冷え」を感じる方も増えています。よく食べ、よく寝て、よく動くといった日々の健康的な暮らしを続けることこそが、冷え改善への第一歩といえるでしょう。ぜひとも継続的に取り組んでくださいね。

実は多い“隠れ”冷え性

ひとくちに「冷え性」といってもいろいろなタイプがあること、ご存知ですか?全身で「冷え」を覚えるタイプの冷え性もあれば、手足や下半身が冷えるタイプ、さらには冷えがもたらす症状においても、お肌の乾燥につながったり、自律神経機能の乱れから倦怠感につながるなど、人それぞれです。

さらに、「自覚症状がない」冷え性もあります。「冬場でも、特に手足が冷たいと感じない。だから自分は冷え性ではない」。そうみなしている方も多くいると思いますが、ちょっと待った。確かに「手足の冷え=冷え性」ではありますが、手足が冷えていないけれど何らかの症状が出ていて、その原因が実は冷え性だった、ということもあります。

たとえば「頭痛」。原因はわからないけどよく頭痛が起きる(=体質とみなしている)方や、たぶん風邪のせいだ、もしくはストレスだといったように、他に原因を紐づけている方も多いのでは?実は「冷え性」が頭痛の原因だった、ということもあるんです。その他、肩こりや肌荒れ、便秘、下痢などの原因になることもあります。

「冷え」は病気にあらずとも・・・

誰もが「寒い!」と感じる冬ですが、一旦寒さを感じてしまうと暖かいところへ行ったとしてもなかなか温まらない。特に手足が冷えている感覚がある。それがいわゆる「冷え性」ですが、前述したようにさまざまなタイプがあり、自覚症状のない「冷え性」もあります。もちろん男性でも冷え性という方もいますが、とりわけ女性のほうが多いといえるでしょう。男性との筋肉量の違いや、女性ホルモンの乱れから生じるともいわれています。

人間には、気温に応じて体温を調節する機能が元来備わっています。暑い時は汗をかいて熱を逃がします。一方、寒いときは脂肪が燃えて熱が生じ、温まった血液が体内を巡ります。その際、血管はギュッと収縮して熱を体内に閉じ込めます。いわば、温水がパイプを伝って部屋を温める「床暖房」のような仕組みですね。

こうした仕組みがうまく働いていない状況下に、「冷え」はやってきます。慢性的に血の巡りが悪くなり、それが肩こりや腰痛、肌荒れなどのトラブルにつながっていきます。さらに冷え性が糖尿病や心臓病、卵巣機能障害、心不全などの「隠れみの」になっていることもあるので、「病気とはいえないから」といって放っておくことは避けたほうがよいでしょう。

「冷え」は病気ではありません。病気に向かいつつある段階、つまり「未病」の領域といえます。さまざまなトラブルにつながることを考えると、「冷え」の自覚症状がある方も、そうでない方も、「冷え」について知っておいて損はありません。

未病の実態~30歳からの女性のホンネ~

冷え性と体表温

同じ部屋にいるのに,熱いと感じて上着を脱ごうとするヒトがいるかと思えば、逆に肌寒さを感じて上着をはおろうとするヒトがいる。
冷え性と体表温

おすすめ記事