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疲れは病気?

東洋医学では、疲れは治療の対象です

「 疲れやすい」という症状があって病院に行くと、
西洋医学では、その症状が出る原因に病気があるかどうかを検査します。
そして病気が見つかった場合、その病気の治療法が確立されていれば治療します。
病気や症状ごとに対処法が決まっており、基本的に同じ症状の人には同じように治療が施されます。
病気が治癒したかどうかはデータで判断しますが、
データ上では改善しているのに、疲れがなくならないというケースがあり、
そうした場合にはそれ以上の対処法がありません。
一方、東洋医学は、自覚症状をもとに治療していく医学で、病気とまではいえない体調不良も、
「未病」として治療対象にしています。
もちろん「疲れやすい」という自覚症状も、異常ととらえ治療します。
東洋医学には、体の不調を「気・血・水」の乱れとする概念、
体質や体調の強弱をあらわす「虚証・実証」という概念などがあり、
これをもとに、症状が起きた状況や体質などを含めて考え、その「人」に合った治療を施していきます。
そのため、同じ症状を訴えても、人によって処方される薬が異なります(同病異治)。
なお、東洋医学では疲れは「気」の不足や乱れで起きると考えます。
そのため、疲れを改善する方法としては、食事や睡眠で「気」を補うことを優先します。

年を重ねると実証から虚証に向かう

実証より虚証に疲れやすい人は多いのですが、
実証や虚証かは、年齢や環境、季節の違いによっても変化します。
年齢に関していえば、個人差はあるものの、一般的に20代をピークに体力が低下していきます。
年を重ねると、実証から虚証へと向かうので、しっかりと休息をとり、
運動や食事なども体に負担がかからないよう、量やメニューを調節しましょう。
環境によって変わるケースとしては、職場の異動や転職などが挙げられます。
女性の場合、出産やその後の育児で体力を消耗し、より虚証に傾くことがあります。
また猛暑が去って、初秋へと向かう季節の変わり目は、誰でも疲れが出やすくなります。
このように証は変化することを踏まえ、今の状態を見極め、
必要に応じた養生を心がけるようにしましょう。

東洋医学で考える病気の原因

東洋医学では、病気を引き起こす原因を、
周囲の環境(外因)、自分の精神状態(内因)、
生活上の不摂生(不内外因)の3 つに分類しています。
外因の暑邪(暑さ)と湿邪(湿気)は夏バテの原因になります。

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