健康知識・情報 養命酒NEWS

ハーブ専門店の店主に学ぶ、基本のハーブティーメイン画像

2017.12.20

ハーブ専門店の店主に学ぶ、基本のハーブティー

八ヶ岳の麓でハーブとアロマテラピーの専門店「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」を営む萩尾エリ子さんに、からだを健やかに、こころを穏やかにしてくれるハーブティーの基本を教えていただきました。

171220_1.jpg

ハーブティーと聞くと、「美味しいの?」「難しそう...」、また「オシャレな飲み物のイメージ...」と思われる方が多いのではないでしょうか。実はハーブティーは、体の状態や目的に合わせて選べば、様々な不調を改善する手助けとなる、優れたセルフケア方法なのです。

身近にたくさんある薬用ハーブ

ハーブとは薬草です。辞書でひくと、薬用植物とも出てきます。漢方と共通するところもありますが、効果がやわらかく、体への作用が穏やかで、日々の暮らしの中で使っていけるものだと私は考えています。

例えば、近くに生えているナズナやペンペン草、タンポポも薬草のひとつ。こういった薬草は長い時間をかけて、薬用効果や使い方が人から人へと伝えられてきました。クローブやシナモンはミイラの時代から伝わってきていますし、カモミールは童話「ピーターラビット」にも登場し、世界中で親しまれています。

薬と違って1回の服用で効果が表れるということはありませんが、40年近くハーブショップを営み、お客様と対話をする中で、ハーブは日々使い続けることで心身のセルフケアにとても役立つということを実感しています。

171220_2.jpg

忙しい毎日にくつろぎの時間を

ハーブティーに親しみましょう

ハーブの持つ薬効は植物によってそれぞれ違いますので、確かめてから使いましょう。多くのハーブティーはノンカフェインですが、例えばマテ茶はカフェインを含みます。中にはたくさん飲まない方が良いもの、持病によっては飲まない方が良いもの、妊娠中は控えた方が良いものもあります。信頼できるショップや生産者から購入することも大切です。

ハーブティーは粘膜にやさしく、口から食道を通って消化器へ流れるので、このラインの手当てにとても良いです。食欲がない時、逆に食べ過ぎた時、またストレスで胃腸がキリキリする時などの手当としても使えます。また、口の広いお椀に淹れて、両手で持って飲めば、手も温まりますし、顔に香りが漂い、香りや蒸気からも薬効を得ることができます。

171220_3.png

ハーブティーは、リーフをポットに入れ、お湯を注ぎ、茶葉がだんだん開いていくのを見る、その時間も大事な時間だと私は思っています。お茶を入れる時間はほんの数分です。リラックスできるお茶の時間を1日のどこかで持つと、ストレス解消やリフレッシュにとても役立ちます。

基本のシンプルハーブティー3種

まず単品の味を覚えましょう。そして主になるハーブ、主を補い助けるハーブ、味を良くするハーブの3種を程よく混ぜます。ジャーマンカモミール、レモンバーム、リンデンフラワーは、お子さんでもお年を召した人でも、安心して問題なく使え、他のハーブティーとブレンドもしやすいハーブティーです。常備しておくと、とても役に立ちます。

1.ジャーマンカモミール 

ヨーロッパの伝統的な家庭の常備ハーブです。学名に「matrifaria(子宮)」という意味を持つ言葉が使われ、昔からお母さんのハーブとしても使用されてきた万能ハーブ。抗炎症、鎮痛、鎮静、鎮痙作用があり、お茶は腹痛、生理痛、不眠に効果的です。寝つきが悪い時は、温めたミルクとあわせたカモミールミルクを飲むとこころもからだも緩みます。但し、キク科アレルギーの方は使用を避けましょう。

171220_4.jpg

2.レモンバーム

記憶を高め、消化促進、発汗、鎮静作用のある、クセのないやさしいハーブです。自宅で簡単に栽培することもできます。長生きのハーブとも呼ばれ、英国で長寿だったおじいさんが毎日飲んでいたとか。風邪、不眠、気分の落ち込んだ時や、ストレスから起こる胃炎に効果的です。

171220_5.jpg

3.リンデンフラワー

フユボダイジュという木に咲く、クリーム色の花のハーブです。お茶はとても柔らかな味で飲みやすく、穏やかな効果を持つ、ブレンドしやすい万人向けのハーブです。赤ちゃんの夜泣きにも使われるため、「赤ちゃんのハーブ」とも。神経をリラックスさせ、消化を助け、発汗、利尿、去痰、血圧降下作用もあります。

171220_6.jpg

ハーブティーの美味しい淹れ方

200ccの沸かしたてのお陽に、約3gのドライハーブ(大さじ軽く一杯)が目安です。一般に浸出時間は4~5分、ポットまたはカップに必ずふたをして蒸らします。シナモンやミカンの皮、ジンジャーなど固いものは刻んで、もう少し時間をおきましょう。2煎目のお茶も十分楽しめます。

こころが疲れている時、ストレスを感じているときは白湯に近い薄目で、からだに不調を感じているときはたっぷりハーブを使い、しっかり濃い目にいれるのがポイントです。

171220_7.jpg

<ハーブとアロマテラピーの専門店 蓼科ハーバルノート・シンプルズ>

https://www.herbalnote.co.jp/

※この記事2017年11月26日に開催した銀座NAGANO健康セミナー「ハーブティーのつどい~冬の過ごし方・入門編~」より編集しています

この記事をシェア