HOME > 健康の雑学 >  【2014年2月号】 節分の雑学

節分の雑学

今年はどっちを向いて恵方巻を食べれば縁起がいい?豆まきだけじゃない世界の過激な祭とは?徳川慶喜は1日に100粒も豆を食べていた?!――今月は節分にまつわる豆知識をお届け!


豆まきならぬ世界の過激な祭


節分では鬼に投げるのは豆というのが一般的ですが、『古事記』にはイザナミノミコトが黄泉の国から逃げる際、地獄の鬼に桃を投げて追いはらうシーンが出てきます。古来より、果物は大豆と同じく邪気をはらうと信じられており、中国では桃には百鬼を防ぐ力があるといわれていたようです。
食べ物を投げるお祭は海外にも多く、例えばイタリアのイブレアでは毎年「オレンジ投げ祭」が開催されます。観光客は会場で売っている赤いTシャツやマフラー、帽子などをあらかじめ着用しておかないと、標的にされてオレンジをぼこぼこ投げられ、豆の比ではない痛さのようです。
また、スペインのバレンシアで行われる収穫祭の「ラ・トマティーナ」では、トマトが容赦なく飛び交い、街中が真っ赤な海に!参加者はトマトの汁が目に入らないようにゴーグルを着用するそう。 まだまだあります。同じスペインのイビで行われる現地のエイプリル・フールにあたるお祭りは、市民が小麦粉や卵を投げ合い、小麦粉が白くもうもうと舞う中、卵と小麦粉が段々混ざり合い、最終的には天ぷらの衣状になるという凄まじさのよう。節分の豆まきに比べると、ラテンの国のお祭りは随分と過激ですね!


徳川慶喜は1日に100粒も豆を食べていた?!


大豆の健康効果は海外でも注目されていますが、江戸時代から大豆健康法を実践していた人物が、十五代将軍・徳川慶喜でした。彼は実父の水戸藩主・徳川斉昭の教えで1日に黒豆を100粒食べるのを日課としていたといいます。彼は多くの側室に21人もの子どもをもうけ、平均寿命が50歳前後の時代にあって、実に現代の男性の平均年齢に近い77歳まで長寿を満喫しました。32歳で将軍職を退いた後は、カメラやサイクリングの趣味に興じるなど、晩年まで洒落たアーリーリタイアメントライフを存分に謳歌していた慶喜ですが、『徳川慶喜公伝』によると「記憶の明確なこと驚くばかり」だったようです。それもそのはず、慶喜が毎日欠かさず食べていた黒豆には、脳の記憶物質の原料となるレシチンがたっぷり。慶喜は黒豆という名の天然サプリメントによって、脳の老化を自ずと防いでいたといえます。


今年はどっちを向いて食べるのが正解?〜恵方巻〜


近年は関西方面を中心に、節分に「恵方巻」を丸ごと食べる習慣が増え、全国的に広まっていますが、そもそもの起源は上方の商家の風習といわれています。巻くことで「福を巻き込む」、切らずに丸ごと食べることで「縁を切らない」という意味が込められているというのが一般的な説ですが、巻ずしの形を鬼の金棒に見立て、鬼の金棒を丸ごと食べて鬼をやっつけるという説もあるようです。
恵方とは十干(じっかん)に基づいており、歳徳神(としとくしん)が司る方角で、その年の幸運を招く方角を表しています。恵方は毎年変わり、2014年は東北東が幸運を招く恵方になります。節分当日は、恵方を向いて、無言でお願いごとをしながら、巻ずしを丸かぶり(関西弁で丸かじりのこと)。するのが正しい恵方巻の食べ方です。最近では、節分の季節になると恵方巻のアレンジ版として春巻きやロールケーキなどが店頭に並ぶことも多くなりました。そのうちにチョコレートに炒り大豆が入ったロールチョコなんていう、節分とバレンタインデーの合体した商品が登場するかもしれませんね?!いずれにしても、丸かぶりする際はくれぐれものどに詰まらせないようにご注意を。