HOME > 健康の雑学 > 【2008年7月号】ハーブの雑学
ハーブのもたらす恩恵は、古今東西で認められてきました。ハーブ、そして「香り」が人々の役に立ってきた変遷をご紹介するとともに、行楽の季節にぜひ足を運んでみたいハーブスポットもご紹介します!
人類は古くからハーブと関わってきました。古代文明において、病気とは「悪魔が体内に入り込んだ状態」。そこで祈祷師が登場し、患者を前にして呪文を唱えるわけですが、同時に薬草を焚いたり、煎じて飲ませたりもしていました。「治ったのは呪文のおかげ」とみなされていたので、まだハーブは隠れた存在といえました。 そこから次第に、植物のチカラが認められてきます。古代エジプトではピラミッド建設に関わった奴隷達に強壮としてオニオンやガーリックが配られ、すでにハーブガーデンがあったといわれています。ギリシア・ローマ時代になると学問として薬草が研究され、次第に医学が体系化されていきました。一方で、古代ローマ市民といえば稀代のお風呂好き。公衆浴場では垢すりとともに、すでにハーブオイルのマッサージが行なわれていたそうです。 そして時代は中世のヨーロッパへ。当時、修道院は宗教的な役割だけでなく、人々を治療する役目も兼ね備えていました。そこで各修道院は院内に薬草園を作り、薬草を用いた治療を施したり、薬酒を作ったりしていました。ヨーロッパでペストが蔓延した時も、免疫力を高めるといわれているローズマリーやセージなど殺菌消毒効果の高いハーブが重宝され、多くの人々を救ったといわれています。 |
ただ、現在のような科学的な医療がない時代において、いくつかの薬草を調合して病を治す行為は、一種の「魔法」として受け取られることもありました。そのためハーブの知識を持つ異教徒達の一部は「魔女」とみなされ、「魔女狩り」の弾圧に発展していった悲しい歴史があります。 |
◇田沢湖ハーブガーデン ハートハーブ 風光明媚な田沢湖畔からそよぐ風が、園内のハーブの香りを運ぶ癒しスポット。ハーブガーデン「ハーバルヒル」には約250種のハーブが栽培され、園内を散歩するだけで心も和みます。温室「シーズ」にはハーブの苗や花が育ち、ガーデニングアクセサリーやガーデニングツールも充実。園内には入浴施設もあり、ハーブを使ったランチバイキングも魅力のひとつ。田沢湖観光とともに優雅な一日をお過ごしください。 田沢湖ハーブガーデン ハートハーブ |
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◇九十九里ハーブガーデン 3000坪の広大な敷地内に、常時約150種類のハーブ。ハーブスポットとしては珍しく、園内のハーブに触れたり、その場で摘んで食べてみることが可能です(摘んで食べる際にはスタッフにお声がけください)。ハーブの効能や利用方法を説明してくれる専属のスタッフがいるのも嬉しいかぎり。また、園内のレストランでは一流シェフによるハーブ料理が楽しめます。その他、ハーブ体験工房やオリジナルグッズを取り揃えたハーブショップなども充実。 九十九里ハーブガーデン |
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◇神戸布引ハーブ園 新神戸ロープウェーに乗り、神戸の街や港を眺めつつ、山頂に着いたところにあるハーブ園。約200種7万5000株のハーブが植えられています。6月は園内ラベンダー園も見ごろ。ラベンダーの摘み取りも開催しています(7月上旬まで。雨天中止)。毎日開催しているハーブガイドツアーに参加すれば「プチ」ハーブ博士に。おいしいお茶の入れ方やハーブクッキング教室、スパイス&ハーブ講習会も随時行なっています。 神戸布引ハーブ園 |
自然を満喫できるやすらぎパーク「養命酒 駒ヶ根工場 健康の森」。パーク内に併設されたカフェでは、ハーブを使ったスイーツをお楽しみいただけます。 カフェ〜ヒーリングテラス〜 駒ヶ根工場 健康の森ブログ |