HOME > 研究員のウンチク > 【2005年11月号】赤そばの里


「赤そばの里」


私の職場の近くに「信州伊那高原赤そばの里」(以下 赤そばの里)という観光名所があり、昼休みの時間内でも見に行って来ることができます。駐車場から歩いて道を登って林を過ぎると、突然視界が広がり、一面赤いじゅうたんのように咲き乱れている赤そばを見ることができます。東京ドームほどの広さの広大な畑で、周囲が森に囲まれているために、まさに隠れ里という感じです。



信州伊那高原赤そばの里


この赤そばは、ヒマラヤの標高3,800メートルのところから、赤い花の咲くそばを持ち帰り、信州大学の氏原教授(現 名誉教授)と伊那谷にある企業が共同で品種改良し、「高嶺ルビー」という名称で品種登録されたものです。霜の降りる10月中旬まで花を見ることができます。



赤そば畑と留美庵(中央奥) 手前はコスモスの花


この赤そばでつくったそばは、農事組合で経営している『留美庵(るびあん)』という店で食べることができます。味は喉ごしが良く、腰の強い甘味のあるそばと評価されています。その他に赤そばで造った焼酎や、赤そばの花だけから作った蜂蜜などが販売され、シーズンには多くの観光客が訪れています。




■丸山 徹也(養命酒中央研究所・主任研究員)