HOME > 健康レシピ > 【2007年12月号】鶏ごぼう

旬のごぼうと鶏肉でごはんがおいしいおかず


   
ごぼう(大)1本
鶏モモ肉(皮付き) 300g
だし 200cc
50cc
みりん 大さじ2
しょうゆ 大さじ2
ごま油 大さじ1/2

作り方

1.ごぼうはたわしなどで泥をきれいにこすり落とし、一口大の乱切りにする。
2.鶏肉は一口大に切る。
3.鍋にサラダ油を熱し、1と2を入れて炒める。
4.鶏肉の色が変わったら、だしと酒を入れ、ひと煮立ちさせる。
5.みりん、しょうゆを加えて再び煮立て、火を弱めて落し蓋にして煮込む。
6.味を見て、甘みが足りないようなら砂糖少々(分量外)を加える。  
7.煮汁が少なくなってきたら、鍋をゆするようにして煮汁をからめる。




寒い季節は食べ物でからだポカポカ


冬が近づいてきました。木枯らしも吹き始めるこの季節、コートやダウンジャケットの準備をするのと同じように、人間の体も寒い季節に対応できるよう、少しずつ準備を始めます。

手先や足先が冷たくなるのは、とてもつらいことですが、実は大事な体の中心部を寒さから守る大切な機能。生きるために優先順位をつけているのです。だから、手足だけを温めるよりも、からだの中から温めることがポイント。

体を冷やす冷たいものや夏野菜、南国のフルーツなどは極力避けて、根菜や生姜、ニンニクなど体を温める食材を積極的に摂るようにしましょう。



中国では漢方薬として使われる


日本では古くから野菜として庶民の生活に欠かせないものになっていますが、中国では、漢方薬として使われ、風邪のときに処方される『銀翹散』などが代表的。熱性の喉の腫れを鎮めたり、咳や痰を切るといわれています。風邪が流行るこの時期、予防のためにもぜひ摂り入れたい野菜です。

また、最近はデトックス(毒素排出)食材としても注目を集めているごぼう。ごぼうの甘味のもと、オリゴ糖には整腸作用があるので、便秘が気になる人にはおすすめですし、100g中5.7gという豊富な食物繊維が、便秘解消のほか、有害物質やコレステロールを吸着して排出します。

また、「イヌリン」という炭水化物の一種を含んでいて、利尿作用や血糖値の上昇を抑えることが知られています。健康のためのにとても優秀な野菜。近年はごぼうサラダやきんぴらバーガーなど、外食産業でも人気上昇中です。


体を温める鶏肉とご飯がすすむおかず


煮物がおいしいこの季節。ご飯がすすむ、ちょっと濃いめの味の煮物を作りましょう。ごぼうを合わせるのは鶏肉。体を温める食材です。

ごぼうは、皮の部分にポリフェノールがたくさん含まれているので、できるだけ表面は残して使いたいもの。たわしやアルミホイルをクチャクチャにしたものでこすりながら、泥をきれいに落とすようにしましょう。そうすれば、皮を剥かなくてもおいしく食べられます。

ごぼうと鶏肉を同じぐらいの大きさに切るのは、火の通りを均一にするため。ちょっとのことですが、味に差が出るので、大きさは揃えるようにしてください。それさえ守れば、あとは簡単。炒めて煮込めばできあがりです。好みで山椒をふったり、七味をふったりしてもいいでしょう。