HOME > 健康レシピ > 【2007年1月号】手羽と冬野菜のカレースープ

肝臓のお助け薬膳「うこん」をおいしく:「手羽と冬野菜のカレースープ」


   
手羽先4〜5本
ブロッコリー1/2株
かぼちゃ 1/4個
れんこん200g(1節見当)
玉ねぎ 1/2個
生姜1かけ
カレー粉 大さじ1
クミンシード
(あれば)
ひとつまみ
顆粒がらスープ 小さじ2
4カップ
大さじ2
適宜
こしょう 適宜
しょうゆ 小さじ1

作り方

1.玉ねぎ、生姜はみじん切りにする。手羽先は塩・こしょうで下味をつける。
2.ブロッコリーは小房に分け、耐熱容器に入れて水をふりかけ、ラップをして電子レンジに1分かける。
3. かぼちゃ、れんこんを食べやすい大きさに切る。
4.鍋に油とみじん切りにした生姜を入れ弱火にかける。
香りが出てきたら手羽先を入れて火を強め、表面に焼き色をつけて一旦取り出す。


5.4の鍋で玉ねぎを炒め、続いてクミンシード、カレー粉を加えて軽く炒める。
水とがらスープ、れんこんを加え、沸騰したら手羽先を戻し、かぼちゃを入れる。
6.塩、こしょう、しょうゆで調味し、仕上げにブロッコリーを加えて出来上がり。




忘年会にクリスマスパーティ…。年末は、何かとお酒を飲む機会が多くなります。
体に入ってきたアルコールは、肝臓で分解されて最終的には水と二酸化炭素になって排出されるのですが、この分解作業が肝臓にとってはかなりの重労働。
しかもこの時期はお酒の飲みすぎだけではなく、年末年始の忙しさやストレスで肝臓への負担も大きくなっています。

新陳代謝や毒素排出などに重要な働きをする肝臓へのダメージは、悪酔いだけではなく、疲労感や肌荒れの原因に…。ですからこの時期、肝機能を高める薬膳食材、鬱金(うこん)で弱りがちな肝臓に渇!を入れましょう。
もちろん、お酒を飲まない「休肝日」を設けたり、しっかり休養を取ったりといった、基本のケアも忘れずに。



今月の食材:鬱金 (うこん:英名/ターメリック)



生姜の一種で、土っぽいジンジャー系のスパイシーな香りがします。
ここ数年、二日酔いや飲みすぎにいいと、頻繁に耳にするようになった鬱金ですが、実は数十年前からたくさんの人に親しまれている食材なのです。

英語のターメリックという名前のほうが知られているかもしれませんが、鬱金(=ターメリック)はカレー粉の原料。
カレーの黄色い色は、鬱金の色素です。原産地がインド、というのも納得ですね。

黄色い色素成分クルクミンが、体の中で強力な抗酸化物質に変わり肝臓の働きを活発にしてくれるのです。「鬱金は苦くて…」という人も、慣れ親しんだカレー味なら、おいしく食べられますね。


鬱金たっぷりのカレースープにお肌プルプル手羽先をプラス


カレー粉に入っている鬱金の働きで、年末の弱った肝臓に元気を与えるカレースープ。
肝臓が弱ると新陳代謝が滞り肌荒れも気になるので、コラーゲンをたっぷり含む手羽先を入れました。
美肌に欠かせないビタミンがいっぱいのブロッコリーやかぼちゃは、ベータカロテンの働きで、血液の流れを良くして風邪などのウイルスへの抵抗力をつけてくれます。

また、れんこんも昔から滋養にいいとされている食材。貧血気味の人や風邪のあとの長引く咳や衰弱を回復させたい人に食べてほしい野菜です。
からだをあたためる代表的な薬膳食材、生姜もたっぷり入れて、寒くて忙しくて、肝臓を酷使する年末を乗り切りましょう。白いごはんや玄米に合うので、スープカレーにしても、おいしくいただけます。