HOME > 健康レシピ > 【2006年9月号】大菜絲蒸肉餅(だいちょういしーちんよっぺん)

寒天入り蒸しハンバーグで、生活習慣病を予防:「大菜絲蒸肉餅(だいちょういしーちんよっぺん)」


   
豚ひき肉200g
糸寒天5g
キクラゲ 3g
ショウガ汁小さじ1
ショウガ(飾り用) 適量
小さじ2
小さじ1/3
醤油 小さじ2
片栗粉 小さじ2
ゴマ油 小さじ1
サラダ油 適量

作り方

1.糸寒天を戻して水気をきり、1センチの長さに切る。
2.キクラゲは水で戻しておき、石突をとって千切りにする。
3. ショウガは皮をむいてすりおろしショウガ汁をとった後、残った分を千切りにする。
4.豚ひき肉をボウルに入れ、酒、塩、醤油、片栗粉、ショウガ汁、ゴマ油を加えて混ぜる。さらに1、2、を入れてねっとりするまで手で混ぜる。
5.皿にサラダ油を塗り、4を中央に貼り付けて形を整えて3のショウガを散らす。真ん中をすこしくぼませておくと仕上がりがきれいになる。
6.5を湯気のたった蒸し器で6〜7分蒸す。串をさして透明な汁がでてきたらできあがり。




漢方で、夏は「心」が傷つきやすい季節と考えます。この「心」という言葉には、心臓の機能のほかに自律神経やストレス、ホルモンバランスも含むので、夏はストレスをためないことが大切なのです。
積極的に外へ出かけたり、早朝や夕方の涼しい時間を狙って、ウォーキングなど軽い運動で発散するようこころがけましょう。ただし、このように暑い気候で活動をするときは、体を温めるはずの「陽気」が外へあふれてしまうため、体内が冷えやすい状態になることがあります。

汗を大量にかきすぎて体力を消耗したり、冷たいもののとりすぎでお腹を冷やさないように気をつけましょう。
また食事面では、暑さによって体にたまる余分な熱気を排出し、タンパク質やミネラルなどの栄養をしっかりとることで、秋から冬に備えて夏のパワーを貯えます。

このように季節に合わせた養生を行って、生活習慣病を自然に予防していきましょう。



今月の食材:大菜絲(だいちょいしー)「糸寒天」



天草などの海藻から作られる寒天は、体に溜まった余分な熱気を取り除き、毒素を排出すると信じられています。
また、天然の食物繊維やミネラルをバランスよく含み、生活習慣病や肥満の予防にも最適な食材です。

寒天の不溶性食物繊維は、野菜に多く含まれる水溶性食物繊維と違って腸で消化吸収されにくいため、ブドウ糖やコレステロールなど現代人が過剰に摂取しがちな成分の吸収を遅らせたり、体内の有害物質の吸収を阻害して排泄する作用があります。
その結果、腸内をきれいにして、便秘や高血糖など生活習慣病を防ぐといわれるのです。


寒天入り蒸しハンバーグ


豚ひき肉を蒸して作る「肉餅」は、香港ではとてもポピュラーな家庭料理です。地元では鹹蛋(はむだん)という、塩漬けにしたアヒルの卵を使った鹹蛋肉餅(はむだんよっぺん)、梅菜(むいちょい=青菜の漬物)を混ぜて作る梅菜肉餅(むいちょいよっぺん)など、地元の独特な食材を組み合わせたメニューがあります。

調理法は、皿にのせたまま蒸すか、少量の油で揚げ焼きにします。今回は「蒸す」というヘルシーな調理法を使い、食物繊維やミネラルをたくさん含んだ寒天と、キクラゲを組み合わせてアレンジしました。
火が通った糸寒天はねっとりと弾力があり、キクラゲ独特のシャキシャキした歯ごたえとともに、食感が楽しめます。

高齢者のいる家庭では、糸寒天の代わりに粉寒天を使ったり、キクラゲの代わりに、彩りのいい緑黄色野菜をやわらかく茹でて混ぜるなどしてもおいしくいただけます。