HOME > 健康レシピ > 【2005年12月号】金針八寶菜(かむじゃむぱっぽうちょい)

ミネラル豊富な八宝菜:「金針八寶菜(かむじゃむぱっぽうちょい)」


   
金針菜5g
(乾燥した状態)
キクラゲ5g
(乾燥した状態)
ニンジン 40g
豚バラ肉100g
厚揚げ 100g
青梗菜 1個
(約100g)
シイタケ 2個
((約40g)
サヤエンドウ 10枚
銀杏 10個
※水煮缶詰でも
ショウガ 親指大1かけ
鶏がらスープ 50cc
醤油 小さじ1
オイスターソース 小さじ1
大さじ1
小さじ1/2
大さじ1

作り方

1. 金針菜とキクラゲは、水洗いした後それぞれぬるま湯に約2時間浸けて戻す。水気を切り、金針菜は根元の固いところを切って半分に、キクラゲは汚れや石づきをとって食べやすい大きさに切る。
2. 豚バラ肉は一口大に切る。
3. 厚揚げは熱湯をかけて油抜きし、5ミリの厚さにスライスする。
4.銀杏は殻を割って薄皮をむいて茹でる。水煮缶詰を使う場合は、水気を切ったものを8で加える。
5.青梗菜は根元を切ってばらばらにして一口大にし、じくと葉の部分を分けておく。シイタケは汚れをふき、石づきをとってそぎ切りにする。ニンジンは皮をむいて短冊に切る。ショウガは皮をむいてスライスする。サヤエンドウは筋を取り除く。
6.中華鍋を熱して油を入れショウガを軽く炒め、香りが立ってきたら豚肉を入れて塩をふり、炒める。
7.ニンジン、キクラゲ、シイタケ、金針菜、青梗菜のじく、厚揚げの順に加えて炒める。
8.鶏がらスープ、酒、醤油、オイスターソース、水煮した銀杏、サヤエンドウ、青梗菜の葉の部分を加えて炒め、サヤエンドウと青梗菜の葉の色が鮮やかに変わったら出来上がり。火を通しすぎないように、手早く盛り付ける。




秋から冬にかけては、温かい小春日和が続いたと思うと突然冷え込む日があって、急激な気候の変化で健康な人でも体調をくずしやすくなります。

金針菜はホウレンソウの20倍といわれる鉄分をはじめ、ミネラルをたくさん含んだ食材。ビタミンB1がたっぷりの豚肉や、ビタミンAやCが豊富な緑黄色野菜を組み合わせれば、体の免疫力もアップします。ミネラル豊富な八宝菜で、風邪を引きにくい健やかな体を作りましょう。



今月の食材:金針菜(かむんじゃむちょい=キンシンサイ)



金針菜は、ユリ科のノカンゾウの蕾を開花する前に蒸して干したもの。

名前の通り黄金色で、細長く針のような形をしています。鉄分が多く補血作用があり、貧血の特効薬として古くから料理に使われてきました。
また、たくさんのミネラルを含み、中国では気分を落ち着かせてぐっすり眠れるなど精神を安定させる効果も信じられているのです。

乾物は硬く縮んでいますが、戻すと花の蕾の形がわかります。クセはありませんがほんのり苦味があり、しゃっきりした歯ごたえが特徴です。


金針菜入り八宝菜


金針菜と色とりどりの野菜で作る八宝菜は見た目にも鮮やかで、たんぱく質や繊維質、さらに不足しがちなビタミンやミネラルを効率よく補給できる優れたメニューです。

八宝菜の「八宝」は具沢山という意味で使われる言葉で、今回は彩りがよく違った歯ごたえが楽しめる10種類の材料を使いました。豚肉のほかにイカやエビ、うずらの卵を加えてもおいしくできます。

野菜もこの限りでなく白菜やキャベツ、長ネギ、ピーマン、しめじや舞茸など、冷蔵庫に余った野菜を組み合わせて気軽にアレンジしてみましょう。