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デトックスはdetoxificationの短縮形で、体内に蓄積した健康に有害な物質を排出させることを意味します。 体の様々な不調を引き起こす原因として体内に蓄積した毒素(=toxin)に着目し、これらを除去する(=de)ことで健康で活き活きとした生活を過ごせるようにします。通常の生活においては、有害な物質は肝臓や腎臓の働きによって自然に排出されています。 しかし排出の機能が低下したり、吸収量が増加すると体内に蓄積してしまうことになります。体内の有害毒素を排出して体内を浄化することで健康の増進を図ろうというデトックスの考え方は、余分なものを排泄する(瀉)の考え方であり、他の健康法のような体に不足したものを摂取する(補)の考え方とは対照的といえます。


デトックスは当初、美容的な効果で注目されていましたが、徐々に本来の効果である健康面が重視されるようになり、毒素排出により体内を浄化し新陳代謝を上げ、身体機能を正常にすることで、健康な体や美しい肌を取り戻すという考え方になってきました。また「デトックス=毒素を出す」という考え方自体は、洋の東西を問わず昔から存在しています。例えば古代エジプトに端を発するアロマテラピーやインドの伝統医学であるアーユルヴェーダ、陰陽五行説に基づく東洋医学などの概念に、「不必要なものを取り去って健康を回復させる」という考えがみられます。

外界の有害物質として、大気汚染、農薬、食べ物に含まれる食品添加物、土壌汚染などがあります。また注意しなければならないのが「自ら作ってしまう毒」で、日常生活では特に食生活の偏りや悪化が原因となります。

東洋医学(中医学)における人体の発病の条件は、内因ではストレス、飲食の不適(暴飲暴食、偏食)、労逸失当(労働と休息のバランスの崩れ)、外因では外傷、寄生虫、気候条件などで、これらの内因と外因がそろうと病気が起こると考えられています。また、気血水の乱れ自体も「毒」であると考えます。気は体全体を流れるエネルギーのようなもの、血は血液、水は血液以外の体液のことを指します。それぞれ、流れが滞ったり、不足したりすると体のバランスが崩れて病気につながります。
気の流れが滞る気滞(きたい)という状態は、胃腸など消化器の機能にも影響を及ぼします。血淤(けつお)とは、血が遅滞している状態で、女性に多い下腹部痛、生理痛、肩こりなどの症状が現れたりします。体液が滞ると水滞(すいたい)、体液が偏った状態を痰飲(たんいん)といい、これらを水毒と言ったりします。水毒により頭痛,めまいなどがおきたり冷えやむくみがみられたりします。これらの気滞や血淤、水滞に対して、東洋医学では具体的な治療法を持っています。江戸時代の漢方医学の吉益東洞は「万病一毒説」をとなえ、「大黄」による「瀉法」を好んで用いたとされています。
毒素を排出するために水分代謝を活発にすると、新陳代謝の促進や血行改善などの効果も期待できます。また新陳代謝が盛んになると体温が上昇します。免疫系の働きは少し高めの体温で活発になるといわれており、病気にかかりにくい体作りにも役立ちます。また女性に多い悩みでもある便秘を解消させると、肥満や肌あれの改善にもつながります。