HOME > 特集記事 > 【2014年3月号】 くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…花粉症におすすめ「ツボ」10選!

くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…花粉症におすすめ「ツボ」10選!

「くしゃみ大連発で鼻水がとまらない!」「目がかゆくて真っ赤!」――花粉症の人には、ツラい季節がやってきました。そこで、今月の元気通信では、ツボを知り尽くしたドクターが、花粉症の不快な症状を緩和できる「花粉症のツボ10選」を伝授! ツボ効果をアップする達人ワザも要チェックです!


コラム 気になる今年のスギ花粉飛散予測は?
5人に1人は花粉症といわれる日本。花粉症はスギ花粉などに過剰に反応して起こるアレルギーの一種で、今まで症状がなかった人でも、突然発症する可能性があります。気になる2014年春の花粉飛散数は、九州から東海地方のほとんどのエリアは例年並みかやや多く、東海から東北地方は例年より少ない見込みです(日本気象協会2014年1月発表)。



ツボの達人ドクターに訊いた!

花粉症におすすめのツボを教えてくださるのは、東洋医学や西洋医学などの統合医療を研究・実践している班目健夫先生。ツボにコットンのお灸を据える独自の治療法も取り入れているツボの達人です。

お話を伺った先生 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 班目 健夫 医学博士
1954年、山形県生まれ。岩手医科大学医学部卒業。1984年、医学博士号取得。東京女子医科大学附属東洋医学研究所助手を経て、東京女子医科大学附属成人医療センター自然医療外来担当。2004年より東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック講師。2011年、青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所を開設。西洋医学の専門領域は内科、肝臓学、消化器内科。

「ツボ」とは“バケツ”のようなもの?!

班目先生いわく、「ツボとはバケツのようなもの」なのだとか。もちろん、肉眼で形が見えるわけではありませんが、イメージとして、バケツ=ツボに一滴だけエネルギーが注がれてもその効果はすぐに消えてしまうけれど、バケツがエネルギーで十分満たされれば効果もある程度持続します。同じようにツボ押しも、ほんの2,3回押してみただけでは効果は感じられませんが、理想としては30分ほど時間をかけ、適度な強さで(左右にあるツボなら均等に)押すことで効果を実感できるようになります。個人差があるので、いろいろ試してみて、自分が最も症状の改善効果を実感できる押し方と時間の感覚をつかみましょう。

「ツボ」は“鉄道路線図”のスイッチようなもの?!

東洋医学では、生命活動の源となるエネルギー=「気」を全身にめぐらせるルートを「経絡(けいらく)」といいます。解剖学的な構造とは別のもので、たとえるなら鉄道の路線図のように、経絡が全身に広がっているイメージです。臓腑と体表を結ぶ経絡にはそれぞれ始点と終点があり、そこにあるツボというスイッチを押すことで、そのツボに対応した体の部位の不調が緩和されるのです。

ツボ押し前の鉄則3ステップ

【STEP-1:落とす】
いくらツボを押しても、周囲に花粉が舞っていては焼石に水です。花粉症のツボを押す前に、まず帰宅したら玄関前で髪や衣服、マスク、カバン、靴の花粉を入念に落とします。特に花粉が一番付きやすいのは足元なので、できるだけ室内に入れないようにしましょう。

【STEP-2:洗う】
帰宅したら手洗いや洗顔、うがいを励行するのは当然ですが、その際、目と鼻も忘れずに洗うこと。特に鼻の穴には多くの花粉が付いているので、手で水をすくい、水を鼻の奥まで入れず軽く吸って鼻をかむようにしましょう。花粉が付いた髪も帰宅早々、入浴して洗いましょう。

【STEP-3:温める】
入浴前に、ツボから10センチほど離してドライヤーの熱風を吹きかけ、ツボを熱しましょう。お湯の熱がツボに伝わりやすくなり、より高い効果が期待できます。
※顔面にドライヤーをかけるのはやめましょう。





花粉症におすすめツボ10選!

班目先生おすすめの花粉症の症状を緩和する10のツボをご紹介!

首から上の不快な症状を和らげる便利なツボ


ツボ1「合谷(ごうこく)」
首から上の症状全般に効くので、鼻水・鼻づまりから、目のかゆみや充血、顔のむくみ、頭痛など、花粉症のさまざまなツラい症状の改善に効果が期待できるオールマイティなツボです。親指と人差し指の骨の付け根の合わさったV字になっている所にあるので、初心者でも分かりやすいツボといえます。片方の手の人差し指と親指ではさんで適度な力で揉みましょう。


目の充血やかゆみ、腫れぼったさをとるツボ


ツボ2「魚腰(ぎょよう)」
眉山(眉の中央)を、やや下から押し上げるように刺激します。

ツボ3「太陽(たいよう)」
眉尻と目尻の中間にあるこめかみのくぼんだ所にあり、閉じた口を開けた時、ややへこむ箇所に当たります。漫画に出てくるおばあさんはよくこめかみに膏薬を貼っていますが、それがこのツボです。ここを刺激することで、側頭筋や外眼筋に刺激を与えることになります。

ツボ4「清明(せいめい)」
目頭と鼻の付け根の骨の間にあるツボ。目が疲れた時に無意識に押さえてしまう箇所です。人差し指と親指の腹でつまんで、ぐっと押しこむように刺激します。

ツボ5「承泣(しょうきゅう)」
黒目の真下にある下まぶたの中央にあるツボ。ここを下から押し上げるように刺激します。

鼻づまりを緩和するツボ


ツボ6「迎香(げいこう)」
犬歯の根本に位置し、左右の小鼻のくぼみにあるツボ。ここに人差し指と中指を引っかけるようにして下に強く押すと、鼻の通りがスッとよくなり、鼻づまりの改善に役立ちます。

ツボ7「上迎香(じょうげいこう)」
その名の通り、迎香のやや上に位置し、鼻の付け根の両側にあるツボです。ここをぐっと押すと痛さを感じますが、ある程度の強さで押さないと効果は期待できません。鼻づまりに効果があるので「鼻通(びつう)」ともいいます。

鼻水を抑えるツボ


ツボ8「大椎(だいつい)」
首を前に倒した時、首と背中の付け根に飛び出る骨の下にあるツボ。首の後ろにあり、少し押しにくい箇所なので、寝た体制でツボ押しするのがおすすめです。鼻水など鼻の不快な症状の緩和が期待できます。

目・鼻の不快な症状を抑えるツボ


ツボ9「曲池(きょくち)」
ひじを曲げた時にできるシワの外端にあるので、探しやすく、押しやすいツボといえます。目の不快な症状を緩和したり、さまざまなツボを押した時にバランスを取るのに有効なツボです。

ツボ10「手三里(てさんり)」と「足三里(あしさんり)」
「手三里」は、ひじを曲げた時にできるシワの端(曲池)から指3本分だけ手首に近い位置にあるツボ。「足三里」は、むこうずねの縁の少し外側にあり、親指をすねに当てたとき小指が当たる所にあるツボ。まず「手三里」を指の腹で間欠的に押します。次に「足三里」を親指の先で強く押しこみます。この2つの「三里」は左右の手足をセットで行うと、花粉症の不快な症状により効果が期待できます。


プチコラム 松尾芭蕉も「三里」にお灸を据えて旅をした!

江戸時代には、庶民は高価な漢方薬に頼らず、自らお灸を据えて健康を維持するのが習慣でした。松尾芭蕉の『おくのほそ道』にも、旅立ち前に「三里に灸すゆるより」という有名なくだりがあります。「三里」は健胃や健脚のツボの代名詞でもあり、近松門左衛門や井原西鶴などの近世文学をはじめ、歌舞伎や落語の中にもしばしば登場します。

就寝前のツボ押しでぐっすり安眠!

ツボ押しは、夜寝る時に楽な姿勢で行うのがおすすめです。特に鼻づまりのまま寝ると、就寝中に口呼吸になって翌朝頭痛になることが多いので、ツボ押しで鼻づまりを軽減してから寝るようにしましょう。 ツボを押すことで血流がよくなって、副交感神経が刺激され、リラックスするので安眠にもつながります。



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