HOME > 特集記事 > 【2013年10月号】 お酒にぴったり、薬膳効能たっぷり!秋味ヘルシーおつまみ特集

お酒にぴったり、薬膳効能たっぷり!秋味ヘルシーおつまみ特集

ようやく猛暑が去り、爽やかな秋風がそよぐ季節になると、旬の美味しい食材が増え、食欲がぐんと増し、お酒も一段と美味しく感じられます。でも、秋の夜長につい栄養バランスのよくない夜食やおつまみを摂り過ぎて体調を崩してしまう人も多いのでは? そこで今月の元気通信は、定番コーナー「健康レシピ」でおなじみの薬膳料理家 鳥海明子先生に、お酒にぴったり、薬膳効能たっぷりの簡単&ヘルシーな秋の味覚おつまみレシピを教えていただきました!



晩酌におすすめ!10分で完成!美味&ヘルシーな一石二鳥の薬膳おつまみレシピ

「晩酌におつまみは欠かせないけど、秋太りしないか心配…」「疲れて帰って来た夜に、サッと作れて身体にも優しいおつまみはないかなあ」――そんな声におこたえする、美味しくてヘルシーな薬膳おつまみレシピ3品を鳥海明子先生が伝授いたします。いずれのレシピも10分以内で完成する簡単クッキングです。ぜひお試しを!


レシピを教えてくださった先生 鳥海明子先生
国際薬膳師・調理師。養命酒 健康レシピを監修。日々の暮らしの中で実践できる養生の場として薬膳ごはんの会「鳥の巣」を主宰。身近な食材を使ったカジュアルな薬膳を雑誌やウェブなどで提案。主な著書『ひとりごはんの薬膳レシピ』(誠文堂新光社)『女性力を高める薬膳ごはん 〜心とからだを元気にする養生の知恵〜』(中医学監修 邱紅梅/マイナビ)。



缶詰で愉しむ滋養強壮おつまみ「ホタテとスモークサーモンのアボカドタルタル」


ホタテの缶詰を利用して、材料を切って和えるだけの簡単おつまみですが、まるでビストロでいただく前菜のような一品に。ホタテは喉の乾きを収め、滋養強壮効果も高く老化防止にもなるとされており、アボカドとともに肝機能の向上にも役立ちます。さらにホタテ&サーモンは胃腸に優しく、玉ねぎは気と血を巡らせ、生活習慣病の予防にもなるので、おつまみに最適な組合せといえます。白ワインや日本酒によく合いますが、赤ワインは生臭さを引き出すのでNGです。




薬膳ポイント!
●ホタテは、疲労回復を助けるタウリンの含有量が魚介の中で1。肝の働きをアップし、ストレス緩和効果が期待できるほか、体内の潤いを補い、胃の働きを整え、消化・吸収を助ける万能選手です。
●サーモン(鮭)は、気や血を補い、胃腸を温めて消化機能をサポート。悪玉コレステロールを減らし、疲れやむくみ、血栓予防などにも一役。
●アボカドは、肝機能を改善し、疲労回復や新陳代謝の促進が期待できます。
●玉ねぎは、胃腸を温め、気と血の巡りを改善。血圧上昇の抑制や動脈硬化予防に役立ちます。

 
材料(2人分)
ホタテフレーク缶
(ほぐし身の安価な缶詰でOKです)
60g
スモークサーモン 50g
アボカド 1個
玉ねぎ 20g
レモン 1/4個
ケッパー 小さじ2
調味料
しょうゆ 小さじ1、わさび 少々、塩・粗挽き黒こしょう 少々
バゲット お好みで

作り方


1.スモークサーモンを3センチに切り、わさびを溶いたしょうゆに漬ける。
2.玉ねぎをみじん切りにして、軽く水にさらして水分を切っておく。
3.アボガドの皮をむいて1センチ角に切り、変色しないようにレモン汁をかけておく。
4.ボールに(1)(2)(3)と、汁気を切ったホタテ缶の中身、ケッパーを入れてよく混ぜ、塩と粗挽き黒こしょうで味を整える。 step04
5.器に盛り、お好みで軽く焼いたバゲットを添える。
【Check】高さが出るように盛り付けると、より美味しそうに見えます!
step05

*ケッパーがあると味がしまりますが、用意できない場合はなくてもOK。



秋の夜長におすすめ身体を温めるお酒

薬膳的には、秋〜冬は身体を温めて冷えを予防でき、リラックス効果も期待できるワインや日本酒がおすすめです。以前、「私の血はワインでできている」と言った女優さんがいましたが、実際に赤ワインは血を補って血行を改善するといわれており、白ワインは消化を促して胃腸の働きを高めるといわれています。また、日本酒は血行促進や動脈硬化予防に役立つといわれています。秋の夜長、ワインや日本酒とともに、身体を潤して活力を補うおつまみをいただけば、晩酌を楽しみながら健康効果も期待できて一石二鳥ですね。ただし、飲み過ぎにはご注意を!




秋から冬への活力を養う「焼きしいたけの菊花おろし添え」


秋の味覚きのこは、夏の間に不足したエネルギーを補い、冬への活力を養うのに役立ちます。中でも、9月〜11月に旬を迎える初物のしいたけはハリがあり、風味も抜群。塩で焼くだけで凝縮された旨み成分がじわっと染み出してきて、マツタケも顔負けの一品に!日本酒や焼酎と好相性で、特に熱燗にぴったりです。




薬膳ポイント!
●しいたけは、胃腸を養い、元気をつけ免疫を高めます。また、血行を促進し、血中のコレステロール値や血圧を下げ、動脈硬化や高脂血症などの生活習慣予防に最適。
●大根は、体の余分な熱を冷まし、肺を潤すことで、喉や気管の不調を整え、風邪による咳の痛みの改善に役立ちます。また、胃腸を健やかに整え、消化を促進します。
●食用菊花は、体内の解毒や、目の疲れの緩和、吹き出物を抑えるなどの効果が期待できます。
●すだちは、気の巡りを整え、口中の渇きや疲労の緩和、食欲不振に役立ちます。

 
材料(2人分)
しいたけ 4個
大根おろし 100g
食用菊花 4輪
すだち 1個
少々
調味料(しょうゆ・塩) 少々


作り方


1.しいたけの軸を取り、かさの内側に塩を少々のせ、フライパンにフタをして弱めの中火にかけ、しいたけからエキスがじわっと染み出てくるまで焼く。
【Check】旨みエキスが流れてしまうので、かさはひっくり返さず、表面のみ焼くように!
step01
2.焼いている間に大根をおろして汁気を切る。
3.食用菊の花びらをむしり、酢少々を入れた熱湯でサッとゆでて、水気を切って(2)と和える。
4.焼けたしいたけの汁気をこぼさないように器に盛り、(3)を添えて、しょうゆを少々たらし、すだちを飾れば完成!

*「大根おろしが面倒」「食用菊の花やすだちを買い忘れた」という方は、焼きしいたけのみでも十分おつまみになります。
*余ったしいたけの軸は、細かく刻んでハンバーグの具に入れたりして利用できます。

秋の薬膳のキーワードは「潤い」と「エネルギー」

薬膳では秋は五臓の「肺」と関わりの深い季節。肺は呼吸系のほか、皮膚や大腸の働きとも密接につながっていて、秋の乾燥した空気で肺の潤いが不足すると、から咳や肌のかさつき、乾燥性の便秘などの症状が出やすくなります。
また、暑い夏の間に、大量の汗をかいて気(生命エネルギー)と津液(体内を潤す血液以外の潤い成分)を消耗すると、肌のバリア機能が弱まったり、免疫力が下がって体調を崩しやすくなります。秋は潤いとエネルギーを補う食材を上手に摂って、冬に向けて身体を健やかに整えましょう。 ちなみに、まだ夏の暑さが残る秋の前半は、唐辛子やねぎ、生姜など、体を温める発汗作用のある食材を摂り過ぎると、体内の潤いを失うので注意しましょう。



体の内も外もしっとり潤す「蓮根のシャキシャキピザ」

蓮根を薄くスライスし、溶けるタイプのチーズを敷いてカリッと香ばしく焼くだけで、蓮根のシャキシャキ快い食感が楽しいクリスピーなヘルシーピザのでき上がり! 蓮根もチーズも身体を潤してくれる働きがあるので、秋の乾燥対策にぴったり。スパークリングワインや、辛口のワイン(白、赤)などによく合います。




薬膳ポイント!
●蓮根は、肺の働きを高め、体を潤してくれます。また胃腸の粘膜を保護し消化吸収力も高めるので、食欲不振や貧血にも効果的です。
●チーズは、肌や髪のかさつきを改善するなど皮膚や粘膜を潤してくれるほか、乾燥性便秘の改善にも役立つとされています。

 
材料(2人分)
蓮根 100g
ピザ用チーズ 50g
パセリのみじん切り 少々
調味料
(粗挽き黒こしょう・オリーブオイル)
少々

作り方


1.蓮根は皮付きのまま、薄目(3ミリ程の厚さ)にスライス。
2.フライパンにオリーブオイルを薄くひき、弱めの中火で蓮根がほんのり透き通ってくるまで焼く。
3.蓮根をフライパンから取り出し、フライパンのオイルをペーパーで軽く拭き取る。
【Check】ここで余分なオイルを拭き取ることで、チーズがベタつかずカリッと仕上がる。
4.フライパンにピザ用チーズを敷き、チーズが溶けてきたら、その上に(3)の蓮根を並べる。 step04
5.チーズがカリカリになったら裏返して器に盛り、パセリと粗挽き黒こしょうをふれば完成!


飲んべえさんにおすすめ!アルコール代謝を助けるおつまみ

二日酔いや悪酔い防止のためには、飲んでばかりいるのではなく、「飲みながら食べる」というのが理想です。チーズや魚介などのたんぱく質は、肝臓のアルコール代謝を助けてくれる働きがあるのでおつまみにおすすめです。ワインにチーズが定番なのは、味覚だけでなく健康面でも理にかなっているのです。また、チーズは肺の潤いをアップするので、から咳や肌の乾燥対策によいほか、免疫を高め、空気が乾燥しがちなこの時期の風邪予防にも役立ちます。





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