HOME > 特集記事> 【2010年7月号】食欲増進計画!



梅雨のだるさや夏バテで、食欲不振に陥りがち・・・そんな方にお送りする今回の特集では、食生活をはじめとした生活習慣の改善方法など、食欲が湧くヒケツを一挙ご紹介します!


食べる気力が湧く!!食欲増進“ひと工夫”メニュー


食欲がないからといって食事を摂らないでいると、さらに食欲不振に陥る可能性があります。食べ物が喉を通らない・・・そんな時は“ひと工夫”として、食欲増進を促すおかずを取り入れてみることがオススメです!

朝のメニュー

◇トースト with あんずジャム
◇スクランブルエッグ
◇野菜サラダ
◇グレープフルーツ
至って普通の朝ご飯ですが、随所に食欲増進のポイントが盛り込まれています。トーストには、胃液分泌を促す成分を多く含む「あんず」ジャムを利用。食欲増進につながります。そして卵料理のスクランブルエッグ。疲労回復や内臓の動きを活性化させるタンパク質は、ぜひとも朝に摂っておきたいところです。肝臓でアルコール分解する際に必要なアミノ酸も多く含んでいるため、前の日にお酒を飲んだ方にも良いですよ。

サラダとしては、トマトやきゅうり、ビタミンB1が豊富なレタスなどがおすすめ。ただ、トマトやきゅうりは「涼」の野菜ですので、夏の冷え性にお悩みの場合はあまり摂りすぎず、少量に留めましょう。

極めつけはグレープフルーツ。ジュースでも構いません。香りが食欲増進につながるのと、苦味成分が胃の活動を活発化させるといわれています。他に果物であれば、パイナップルや夏みかんもおすすめです。


昼のメニュー

◇そうめん
◇薬味
◇山芋の梅干和え
他のものは入らないけれど、そうめんなら食べられる・・・といった経験がある方も多いと思います。そこで、そうめんにプラスアルファを加えて、さらに食欲増進を促すメニューにしてみました。薬味としてオススメなのは、青紫蘇やしょうが、長ネギ。どちらも食欲増進が期待できる食材です。

さらに、胃腸に負担をかけない山芋。滋養強壮効果も期待できることから、午後を乗り切るスタミナ源としても有効です。すりおろして麦飯にかける“麦とろ”も、食欲不振時の昼食としておすすめです。

そしてご存じ、梅干。みるだけで唾液分泌を促すスグレモノです。唾液とともに胃酸分泌も促し、消化器官を活発化させて食欲を刺激します。梅干やお酢などを使った料理は、食欲不振な時に重宝しますよ。今回は山芋と和えていますが、そうめんの薬味として加えてもよいでしょう。


夜のメニュー

◇パイナップル入りタイカレー
◇豆類とアボカドのサラダ
ふんだんにスパイスが入ったカレーは、食欲がない時の定番メニュー。特にサラリとした食感のタイカレーは、なかなか箸が進まない時でも食べやすいといえるでしょう。

具にはパイナップルを使い、酸味のパワーで食欲をさらに掻きたてます。カレーは、辛すぎると逆に胃腸に負担をかけてしまいかねませんが、パイナップルを入れることでマイルドにする効果もあります。また、オクラも食欲増進の強い味方です。タイカレーといえば一般的に鶏肉を用いますが、食欲を促すといわれる豚肉を使っても美味しいですよ。また、サラダには、食欲増進につながるといわれる豆類を使用しました。

食欲がないなぁと感じたら、ぜひ一度、これらのメニューを試してみてくださいね。


食欲不振に陥ってしまうのはナゼ?


食欲不振に陥ることは、誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。胃や肝臓の病気や機能低下、食べ過ぎや飲み過ぎによる胃もたれなどからくるカラダの原因の場合もあれば、失恋したり、悩み事があったり、ストレスがたまっていることからくるココロの原因の場合もあります。

そもそも、“食欲”とは何なのか?人によって食欲旺盛だったり、逆に“食が細い”人もいますよね。人間の脳には「も〜お腹いっぱいだから食べなくていいゾ!」と命令する満腹中枢と、「お腹すいた!ご飯食べて!」と命令する摂食中枢があります。

食事をすると、栄養が分解されて血中にグルコースが増え、これが満腹中枢を刺激します。逆に食べないでいるとカラダは脂肪を分解して栄養分とします。その際に生じる脂肪酸が、摂食中枢を刺激するというわけです。

つまり、食欲不振や過食気味の人は、この2つの中枢のバランスが不安定になっている状態です。健康な食欲をキープするため、以下のことをしっかりと心に留めておきましょう。

食欲不振時の心得!!


【実践レポート】 食欲不振や空腹で「お腹がグゥ〜」となるのを防ぐには?


お腹が空いて、「グゥ〜」と鳴ってしまったこと、誰しも経験ありますよね。一人でいるときならまだしも、仕事の会議中にシーンとした瞬間に鳴ってしまったときの恥ずかしさったら!なんとかして「腹の虫」の“しつけ”をする方法は無いものか・・・ということで、巷でいわれている対処法を実際に試してみることにしました!

その前に、そもそもなぜお腹が音を発するのでしょうか?状況によって理由はさまざまですが、空腹時の場合はまず血糖値が下がり、カラダが食べ物を受け入れるモードに入ります。胃袋は、その時に中に入っている空気などを腸に送るために収縮運動を繰り返し、受け入れ態勢を整えます。その際、空気が圧迫される際に音を発するといわれています。グゥと鳴らないためには、この空気と胃の状況をなんとかしないといけないわけですね。

というわけで、泣く泣くご飯をガマンして、秋の虫のように賑やかに鳴る状況を作り出しました!ツラい!それではさっそく、いろいろと試してみましょう。

まずは最もよく耳にする「腹式呼吸」です。息を吸ってお腹を膨らませ、息を吐くことによってお腹をへこませる呼吸ですね。胃に空気をさらに入れちゃうと、余計鳴るんじゃないの?と半信半疑でしたが、これはけっこう効きました!ただし、鳴りそうなタイミングを見計らうコツが若干必要かも。

次に「姿勢を正す」。私自身けっこう猫背気味なので、これも一定の効果がありました。姿勢が悪いとガスや空気がたまりやすくなるため、お腹が鳴りやすくなるともいわれています。これなら誰にも気づかれずに、カンタンに実践できて良いかも!

そして「飴をなめる」こと。これは、鳴り止んだかな?と思った矢先にグゥ〜!と鳴ってしまいました。個人差があるのかもしれませんね。ちなみに、炭酸ガス入りのミネラルウォーターを飲んでみましたが、「グゥ」ではなく「グワオ!」と何度も鳴りました!やっぱりガスが胃にたまりやすくなるんでしょうか、空腹時の会議中の炭酸飲料は、私はこれから避けるようようにします!

皆さんも、ぜひいろいろと試してみてくださいね。私の場合、上記の方法でも効かないほどの状況になったら、鳴る瞬間に咳ばらいをしたり、椅子を引いて音を立てたりしようと思います(笑)。

食欲増進あらかると 〜いろんな工夫で食欲モリモリ!〜


食欲が湧く“色”

「色彩心理学」をご存じでしょうか?人間が「色」から受け取るイメージによって、心やカラダに与えるさまざまな影響を研究する学問で、建築やインテリアなどの分野で幅広く活用されています。

たとえば「赤」や「オレンジ」。これらは食欲をそそる色といわれています。実際に飲食店などではこれら暖色系の色のテーブルクロスや壁などを駆使しているところが多くあります。逆に「青」は人間に沈静を促し、涼しさを感じたり、過度な食欲を抑えるのに効果的なんだとか。

どうも食欲がないなぁと感じたら、テーブルクロスやダイニングルームに赤色やオレンジを取り入れてみてはいかがでしょう。一方、寝室には青色をあしらってみましょう。リラックスして十分な睡眠をとることも、食欲不振から脱却するひとつの方法となりますよ。


食欲が湧く“ツボ”

食欲がない時には、胃腸を健やかに保ち、食欲増進を促すといわれるツボを押してみましょう。



胸の中心にある窪み(みぞおち)とおへそを結んだ線のちょうど真ん中にある「中かん(ちゅうかん)」。約3分ほど、軽めに円を描くように揉み解しましょう。胃腸の働きを良くして消化吸収を促す作用があります。

足の内側、親指のつけねにある骨の出たところから、かかとの方向へ指をなぞり、ちょうど土踏まずのアーチの中央付近にあるツボ「公孫(こうそん)」は、食欲不振解消の代表的なツボ。消化機能を回復させ、吐き気、胃痛にも効果が期待できます。


食欲が湧く“食前酒”

お酒が飲める方なら、食べる前に少し飲む「食前酒」の習慣を取り入れてみるのもひとつの手。この習慣が始まったのは19世紀頃のフランスといわれており、今でも欧米諸国では「Aperitif(アペリティフ)」として食文化に根付いています。食前酒は、パーティーなどで他の人との会話を弾ませる潤滑油であり、さらにはアルコールによって胃酸分泌が促されることにより、食欲が増して美味しく料理を食べることができるといわれています。

よく飲まれているのはシェリーやシャンパン、さらにワインベースのカクテル「キール」なども好まれます。ただし、シェリーなどは度数の高い蒸留酒。お酒の強い欧米の人びとにはちょうどいいかもしれませんが、日本人にとっては「食べる前から、ちょっと重い」と感じるかもしれません。そのため、アルコール度数がそれほど高くなく、甘すぎず、酸味や苦味などのアクセントが少し利いているようなお酒を一杯だけ飲むのがオススメです。

これからの季節、食欲が湧かないなぁと思ったら、ぜひとも実践してみてくださいね!しっかり食べて、元気に夏を乗り切りましょう!

ほのかな甘みとさわやかな香りが、料理の味を引き立てる
食前酒にもオススメです。
≪ハーブの恵み≫
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