HOME > 特集記事> 【2009年9月号】肌をいたわる


肌をいたわる


夏の紫外線を受けた今の季節のお肌は悲鳴を上げています!そこで今月は、秋にやっておきたいスキンケアをご紹介。女性のみならず男性もぜひ参考にしてください。


この季節、もっとも心がけたいのは「シミ」対策!!


夏の紫外線を受けて、お肌は相当なダメージを受けています。今の季節のスキンケアはとても大切。お肌のトラブル別に、解説と対処法をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。


シミ・ソバカス対策には「肌の新陳代謝」

この季節もっとも気を配りたいのはシミ・ソバカスの対策。まず、9月を迎えたといっても紫外線量はまだ多い季節ですので、外出する際にはなるべく紫外線を浴びないよう、心がけましょう。

とはいいつつも、夏にタップリ浴びてしまった人もいることでしょう。十分ケアしていた人でも、地表面から反射してくる紫外線まではなかなか防ぎきれず、少なからずダメージを受けていると思います。

紫外線を過剰に受けた肌には、「メラニン」が生じています。これがシミやソバカスの原因。通常、肌の新陳代謝によってメラニンは排出されるようになっていますが、紫外線は皮膚の代謝機能の低下ももたらすため、古い角質がたまってメラニンが閉じ込められた状態になってしまう、それが「シミ」です。

対策としてはまず、角質除去を意識した洗顔をしっかり行なうこと。また、肌の「こすりすぎ」は、表皮に出てきて新陳代謝されるはずのメラニンを、再び肌の深いところに押し戻してしまいます。そのため、洗顔も「ゴシゴシ」と行なうのではなく、しっかり手のひらであわ立ててから、顔をやさしく包み込むようにつとめましょう。洗顔後、ホワイトニング効果のある化粧液や美容液を使うことも有効です。

肌荒れやカサつき対策には「肌の保湿」

夏のお肌は皮脂の分泌も活発。汗もたくさんかきます。一見すると潤っているように感じますが、汗が皮膚に滞ることで肌質がアルカリ性に偏りやすく、皮膚の抗菌作用が弱まって肌荒れの原因となるのです。ひいては乾燥肌にもつながります。

さらに夏が過ぎて気温や湿度が下がると、皮脂の分泌も減少します。新陳代謝のリズムが悪くなってカサつきの原因となるのです。

また、女性の場合は肌に残ったメイクの汚れが皮膚の代謝機能を低下させ、保湿力を損なって肌荒れ、カサつきが引き起こされるようになります。

とりもなおさず対策として必要なのは水分補給。さらに保湿クリームなどを駆使して、瑞々しさを保つように心がけましょう。「まだ夏の暑さが残っているし、汗もかくから保湿対策は冬になってからでいいや」と見なすのは禁物ですよ!

ニキビや吹き出物対策には「バランスのとれた生活」

皮脂の分泌が過剰になる夏。その皮脂が古い角質などとともに毛穴に詰まって、細菌感染・炎症を引き起こすことによってニキビや吹き出物が発生します。

こうした症状の引き金となるのはビタミン不足や脂質や糖質の摂取過剰です。夏場にアイスクリームや甘いものを食べ過ぎていませんか?また睡眠が不足することによってホルモンバランスが乱れます。これも暑い夏の夜ゆえ、しばしば目が覚めてしまって睡眠不足になっている方もいることでしょう。

やはり対策としては洗顔。女性はしっかりメイクを落とすことが大切です。さらにバランスの取れた食生活と、規則正しい生活リズムを取り戻すことです。肌の新陳代謝は主に夜に活発になるため、しっかり睡眠をとりましょう。

肌の若返り・アンチエイジングを意識しよう


年を重ねるごとに生じやすくなるお肌のトラブル。お肌のアンチエイジングについても取り組んでみてはいかがですか?


しわ

しわにはいくつか種類があります。まずは「小じわ」。ちりめんじわなどとも呼ばれます。原因となるのは肌の乾燥。このしわは子どもや若者にもありますが、若い頃だと肌に保湿がなされた時点で元通りになることが多く、逆に高齢者の場合はなかなか戻りません。

さらに「老化じわ」と呼ばれるものは、いわば表皮が地盤沈下している状態で生じるしわです。原因は、長年に渡って浴びてきた紫外線、さらに肌そのものの老化です。これは小じわに比べると化粧品などで補いにくいものです。化粧水での水分補給や保湿を怠らないことがまず先決。さらに左右の指の腹を使って顔を交互に軽く叩くタッピングも効果が期待できます。食事としては、ビタミンCなどを積極的に摂取するようにしましょう。化粧品は紫外線をカットするものがおすすめです。

たるみ

顔のお肌を指で押して、離す。戻りが遅い、ハリがないといった感触を覚えたら「たるみ」の兆候です。たるみは皮膚と筋肉の間でクッションの役割をしているコラーゲンが、紫外線やストレス、老化などで生成されにくくなっていることが原因です。

また、顔の筋肉「表情筋」の衰えも原因のひとつ。この筋肉はストレッチによって鍛えることができます。いくつかご紹介してみましょう。
  • ・口元のたるみ対策
    笑顔が大切なタレントやモデルがしばしば行なうのは「ウイスキー」と発音して「キイーーーー」と10秒程度伸ばし続け、ゆっくりと元に戻すトレーニング。口が横に広がり、上唇挙筋を鍛えることができます。
  • ・二重あご対策
    簡単にいうと「二重あご」予防です。顔をゆっくりとした動作で上にあげ、天井を向きます。その状態で下唇と上唇を突き出すようにして10秒、その後、またゆっくりと元に戻します。
  • ・頬のたるみ対策
    たるみが目立ちやすい頬の部分のトレーニング。口を閉じた状態で突き出すようにしながら頬をへこませます。その後、少しずつ空気を頬に入れて膨らませ、目一杯になったら一旦停止。ゆっくりと息を吐き出すようにしましょう。


男性だってスキンケアが大切!!


ここまで、どちからというと女性視点でスキンケアについて述べましたが、男性とてお肌のケアを怠ってはダメ。一般的に女性に比べ、男性の肌は男性ホルモンの影響で皮脂腺が活発に働きます。そのため油分が多いのが特徴。その一方で水分は少なめです。

油分が多く、さらに女性に比べて表皮も分厚いため、女性よりもニキビや吹き出物ができやすくなります。よって、まず大切なのは当たり前ですが「洗顔」。男性の方ですと、朝起きて水でバシャッと顔を濡らして終わり・・・という方も多いのでは?洗顔というより「目覚まし」として顔を洗っているような感覚ですね。やはり朝晩、洗顔料を使って顔を洗うことが大切です。

次に心がけたいのは「保湿」。女性ですと20代の半ばぐらいから、男性だと40代半ばくらいから男性ホルモンの分泌量が減ってきます。そのため油分が減り、「水分が少なめ」な点が顕著になり、乾燥肌に陥りやすくなります。年を重ねるごとに「保湿」が大切になってくるのは男女とも同じです。洗顔の後や髭剃りの後は特に乾燥しやすいので、保湿用ローションなどを駆使して保湿につとめてください。乾燥肌が顕著な人は、その後に保湿クリームを塗ることも有効です。ちなみに髭剃りは、皮膚を傷めないために「上から下(毛の生えている方向に逆らわない)」に剃ることをオススメします。

また、乾燥肌に陥るひとつの原因として「ビタミンC」不足が挙げられます。果物などから積極的にビタミンCを摂取したり、ビタミンCを損なう喫煙を控えることも心がけましょう。

女性の場合はお化粧をする関係で、自らの肌が乾燥肌か否かなど、肌の性質を理解しています。しかし男性の場合は、自らの肌タイプを知らない方も多いかと思いますので、まずは自分の肌を知るところから始め、自らにあった洗顔料などを選んでみてはいかがでしょう。