HOME > 生薬百選 > 【2009年11月号】生薬百選 68 カモミール
信州もだいぶ寒くなってきました。私は今年初めて、信州の冬を経験します。来る冬に備え、今回は「苦難に耐えて・苦難の中での力」という花言葉をもつカモミールについて紹介したいと思います。
カモミールは和名でカミツレとも呼ばれ、ヨーロッパ原産のキク科の薬用植物であり、江戸時代にポルトガルやオランダから持ち込まれました。ヨーロッパでも古くから薬として使われています。今日もハーブティーやアロマテラピーなどのリラックス素材として広く利用されています。カモミール(Chamomile)の名は、ギリシャ語でkamai(地上の)、melon(リンゴ)に由来し、「地上のリンゴ」という意味だそうです。花はリンゴの芳香がすると言われています。
ジャーマンカモミール(5月下旬)
乾燥させたジャーマンカモミールの頭状花
今回、人生で初めてカモミールティーに挑戦しました。 甘い香りがして、口当たりもよく、心地よい気分に包まれました。これからカモミールティーの虜になってしまいそうです。 皆様もカモミールティーを飲んで、リラックスしながら秋の夜長を過ごしてみてはいかがでしょうか。 |
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■ 入江 陽(養命酒中央研究所・開発グループ)