ここは信州、駒ヶ根。山のふもとの高原地帯に位置する、養命酒の工場です。中央アルプスと南アルプスの山々に挟まれたこの地で、今日も薬用養命酒は造られます。このCMでは、工場を囲む豊かな自然の世界を、映像と音楽でみずみずしく表現しました。

このCMの映像は養命酒駒ヶ根工場と、その周辺を流れる渓流などの自然を撮影しています。撮影は7月初旬、梅雨の晴れ間を縫って行われ、エメラルドグリーンの水の流れに太陽の光が輝く美しい季節をとらえました。オープニングのシーンは「千畳敷カール」。中央アルプス・木曽駒ヶ岳の下、標高2600mに広がるすり鉢状の独特な地形です。夏には高山植物が一面に咲き誇ります。ラストシーンは南アルプスの山々です。駒ヶ根からは中央アルプスと南アルプスの二つのアルプスを望むことができます。

おなじみの尋常小学校唱歌である『故郷（ふるさと）』を英語で歌っています。歌詞は、原曲のニュアンスを保ちつつ、このCMのイメージに沿って英訳しました。歌うは、スペンサー・ミラーさん。わずか16歳の若き歌い手です。その透き通るような声で、駒ヶ根の自然の世界を表現します。また、少年少女合唱団が織りなすバックコーラスが、あざやかな彩りを添えます。

3000m級の山々が連なる中央アルプスと南アルプスのふもとに位置する長野県駒ヶ根市。二つの山脈に囲まれた標高800mの高原地帯に、養命酒の駒ヶ根工場はあります。太古から変わらぬ原生林、花崗岩によって磨かれる清冽な水、高原の澄んだ空気と清々しい気候──どれ一つとっても養命酒の生産に欠かすことのできない自然の恵みが、ここにそろっています。敷地の広さはおよそ36万m²。その一部は「養命酒 健康の森」と銘打ち、どなたでも気軽に駒ヶ根の豊かな自然に触れていただくことができるよう一般公開しています。

工場敷地内に、自然散策路を設けています。木漏れ日のなか、小川の流れに耳を傾け、高原の風を肌で感じながらゆっくり自然散策ができます。「四季咲きの丘」では、季節の花々がアルプスを背景に咲き誇ります。養命酒にとって最適な生産環境は、人にとってもまた心地の良い環境なのです。

古代の住居遺跡群です。この遺跡は、昭和45年に地元の考古学会員によって発見され、翌46年に本格的な発掘調査が行われました。その結果、縄文時代・弥生時代の原始社会から、それに続く古代社会（古墳文化の時代から平安時代まで）にかけての住居跡や土器類などが数多く発見されました。数千年の昔から人々がこの地で生活を営んでいたことは、この地がいかに自然に恵まれていたかを物語ります。

古い酒蔵を移築して造られた養命酒記念館では、四世紀にわたる養命酒の歴史を時代ごとに紹介しています。「世の人々の健康長寿に尽くす」という創始者・塩澤宗閑の理念のもとに製法が受け継がれ、時代が移り変わってもなお今日まで造りつづけられている養命酒の歩みをご覧になれます。