薬酒について

生薬を酒に浸して薬酒に

生薬を酒に直接浸し薬酒にすると、いろいろな利点や特徴のあることがわかってきました。

まず、アルコールの作用によって、生薬に含まれている薬効成分が自然に近い状態でよく浸出します。浸出した成分はアルコールと一体になっているため、体内によく吸収されるとともに血行に伴われて体内にいきわたり、効率よく効果を発揮します。

さらに、体が温まる上、生薬の薬効にアルコールの効用が加わるため効果の幅が広くなるなどの特徴が生まれます。用法上も、異物感や違和感がなく飲みやすく、生薬の自然の香味が心身に快い刺激となって楽しく飲用できます。

アルコールには保存作用があるので、品質を損なうことなく長く保存でき、いつでも飲用が可能であるなどの利点のあることがわかりました。

酒と生薬を一つにしたらより有効な薬ができるのではという考えから生まれた薬酒。人々は、酒と生薬を一つにしたときの特質や利点を、かなり早い時期から見いだし活用してきました。

薬酒なるほどMEMO

国字

わが国で使われている漢字の大半は中国から入ってきたものであるが、日本特有の風土、文化、生活様式などから独自で作られた文字のこと。峠、裃(かみしも)、畑、堀、躾(しつけ)、噺(はなし)など意外に多い。 薬酒も中国が本場であるが、わが国の風土や疾病状況に合わせて日本で独自に発達してきた薬酒もある。養命酒もその一つ。