代表挨拶

塩澤太朗

新たな100年に向けて

 養命酒製造株式会社は、本年、会社創立100周年を迎えました。 養命酒を全国の皆様へ届けようと「株式会社天龍館」を立ち上げたのが100年前の大正12年(1923年)。明治時代からの、度重なる規制の影響を受け、随分苦しい中での会社創立であったと聞いております。そこから、昭和恐慌、第二次世界大戦、高度経済成長、バブル経済とその崩壊、世界金融危機、そしてこのコロナ禍と、さまざまな時代の流れを乗り越えて、ここに100年企業の仲間入りができました。これもひとえに、養命酒をご利用いただいている生活者の皆様をはじめ、弊社を支えてくださっているすべての皆様のおかげと心より感謝申し上げます。

 コロナ禍を経て迎えた会社創立100周年。私たちは「絆を結び、未来を創る」というスローガンを立てました。コロナで分断された「絆」を結びなおす、新たな「絆」を結ぶ、そうして「未来」を創っていくという思いで設定したものです。このスローガンのもと、「未来」を創る第一歩として、現在、長野県駒ヶ根市にあります駒ヶ根工場に体験型施設の建設を計画しております。今回のコロナ禍で私たちは、身体だけでなく心の健康の大切さ、人が集うことの尊さ、ありがたさを改めて知ることとなりました。訪れた方の笑顔があふれ、心身ともすこやかになれる、そんな施設の開設をめざしております。

 養命酒関連事業についてもこれまで同様、力を入れ、会社創立時の思いを受け継ぎ、100年間かけて培ってきた皆様との「絆」も結び続けます。

 新たな100年も決して平たんな道ではないと思われますが、皆様のより一層の信頼と期待に応えられるよう、歩みを進めてまいります。

塩澤太朗